<短編7> BKW……人類の最後に

時代は2XXX年

人類の間で太古のウイルスが蔓延し、人類は残り数名というところになった。

かろうじてBKWが完成し、人類の希望と言われている。

生き残った人たちの手にBKWが行きわたり、これを打つかどうか。本人たちの手に委ねる事となった。



夜の海を前にした波止場に男女の二人の姿がある。


男性の方は克己。かたや女性の方は渚。

克己は言った

「この人類の最後にBKWを打つ!」と。


そしたら渚はこの様に返してきた。

「克己……私はBKWを打たない」


渚の答えを聞いて、俺は笑みを浮かべる。

「 ならば俺もBKWを打たずに済む」

「うんうん」


「克己……」

「渚……」


「大好き……」

「大好き……」


二人はこのまま抱き寄せあって

唇を重ねていく……


「克己……愛しています」

「渚……愛しています……」


二人はBKWの事など、どうでもよく人類の最後になってでも生き抜いていけるだろう……


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