第4話天井からぶら下がる紐と瓢箪(ひょうたん)

19歳の時〜3年間働いていたとある会社での出来事です。

ここは自宅から車で10分の近場の会社でした。


ある会社の子会社で電子機器等を出荷する為に梱包作業等をしていました。

いつもの様に会社に行き、ロッカールームで着替えて職場へと向かう。

いつもと変わらない風景でした。


始業のチャイムがなり準備していた手を止め、ラジオ体操の音楽に合わせて体操をしました。


本当にいつもと変わらない日でした。


課長が階段を登ってきて皆を集めて朝礼を始めました。




そこで私はふと、気付いてしまいました。

天井からなんか紐が垂れている……



課長を前に私達は少しカーブを描いて立っています。


その課長の1メートル程離れた所に赤い紐が垂れている……


昨日までそんなモノは無かった。

むしろ、さっきまで無かった。


課長を見るふりをして紐を上から見ていくと丁度手を伸ばせば届く場所まで伸びていて、その先端に何か付いている。

……瓢箪?……


紐の先には結び付けられた瓢箪がありました。



なんで?



金閣、銀閣とかが持ってるやつ。

最近だと、鬼○の刃の蝶屋敷での訓練で割ってたやつ。



もう、課長の話なんて一切耳に入ってきません。

朝礼中、その紐と瓢箪の事しか考えてませんでした。



誰も何も言わないから私も何も言わなかったけど、あの紐、凄く引っ張りたい衝動と引っ張ったらなんか危なそうって思いでいました。

朝礼が終わり、各自持ち場に移動する際に目を逸らしたら、紐と瓢箪は消えていました。



3年間のうち、3回程見かけたのですが引っ張ったら何か起こったのかは謎のままです。


他の人には見えていたのかも謎です。


ただ、天井や上からぶら下がる紐は今でもごくたまに見るのですが、引っ張る機会が無いため(朝礼中や、人と話してる等で)どんな現象なのかよくわかりません。




誰か、上から垂れてきている紐について詳しい方いらっしゃいませんか?

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