第五話 番外編

次の日の日曜日は、久太のお葬式に参列することになっていた。親から五万円が入った香典を預かり、制服の正装に身を包んで葬式会場に向かう。葬式会場は代々幡斎場で、最寄り駅から小田急小田原線の新宿方面行きに乗って、会場の最寄り駅である、代々木上原まで向かう。午前十時に開式の予定だったので二十分前くらいに到着するようにした。葬式会場には担任の先生や、同クラスのみんなが集まり、久太に最期の別れを告げる。交通事故で遺体は酷く損壊してしまっているのか、棺の中を見せることは無かった。葬式が終わるといよいよ出棺だ。涙で視界がぼやけてしまっていたが、心のなかで何度も九太に頭を下げていた。出棺が終わると、久太の父親が話しかけてきた。


「善五郎君。いつも久太と仲良くしてくれてありがとう…。久太も幸せに旅立てたと思うよ。だから、どうか久太の事を忘れないでやってほしい…! 」


久太のお父さんは涙を堪えながらそう言ってくれた。僕には罪悪感しかなくて、久太のお父さんに向ける顔がなく、うつむきながら頷くことしかできない。とてもじゃないが、自分のせいで久太が死んだことも、百鬼夜行の夢のことも話すことはできなかった。



______________________________________


皆さん、こんにちわ。作者の吉田です。

ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。まだまだ未熟で、文章表現として稚拙な所も多々ありますが、ご了承ください。

今回は番外編と記しておりますが、おまけのようなものと捉えていただいて構いません。主人公の善五郎が親友、久太の葬式に参列した時の描写です。

さて、読者の皆さん! 東京五輪も始まり、日本は怒涛のメダルラッシュですね! 今回の開会には賛否両論様々なものがありますが、折角始まったのなら自国開催なので、選手たちを応援したい所存です! 

気温も高く、熱帯夜が毎日のように続いていますが読者の皆様もお体には気を付けてお過ごしください。そして、今後も宜しくお願いいたします。






















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る