(二)-7

 女の左側の肩紐に指を入れて少し上に引っ張り、体との隙間ができたところへハサミの刃の下を入れてすぐに刃を閉じた。右側の肩紐も同様にカットした。

 上と左右に引っ張られる力を失い、乳房の弾力でカップはそれぞれやや左右に揺れてから外側を向いて落ち着いた。

 そうして左側面からプラジャーを引っ張ろうとした。左側はいいとして、右側はカップが一度脇に落ち、それから背中を通ってからこちらへと通ることになる。そういえば、前回もそれで苦労したというのを今思い出した。


(続く)

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