マルチーズの姉弟ケンカ4 弟犬side2

マル美ちゃん 生後9か月、中身は大人女子。

       美人!だが、お腹が弱い。

わん太君   生後7か月、見た目も中身もお子様。

       マル美の下にいる事に納得できていない。


今回は、わん太君との初対面でのコミュニケーション。

目的は、わん太君がマル美ちゃんの下でいいと納得させる事。


初対面の私がわん太君を「服従抱っこ」する。

抵抗するわん太君。ふむふむ、人を甘く見てますな。

そこから、もっと強制力の強い「服従ねんね」へ。

怖すぎて、ちびるわん太君。そこもマル無視。

「犬は下!」と強く言った所でフリーズ。

はい、手を放しても動かない。

ヨシヨシ、よ~く頑張った!と褒めて、飼い主さんへ。


飼い主さんも「服従抱っこ」と「服従ねんね」が、

出来るようになった所で、解放。

わん太君立ち位置は、家族の1番下だと判らせる。

この時点で、かなりビビッているわん太君。


わん太君が飼い主さんに抱っこされて落ち着いてきた頃、

「群れのボスとは何だと思う?」と問いかける。

「わん太君は、ボスは強いものがなると思っているけど、違うよ。

 ボスとは、下の者を守れるものがボスだよ。

 力だけじゃない、知恵も必要。

 わん太君がボスになっても、マル美ちゃんを守れない。

 マル美ちゃんは、わん太君を守れる。

 身体が弱くても、知恵がある。

 そこが違うのだよ。君はボスにはなれない。


 わん太君、ボスに守って貰えばいいんだよ。

 マル美ちゃんが守ってくれる。

 お母さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも守ってくれる。

 みーーんなが、わん太君を守ってくれるよ。

 頑張らなくていいよ。」


わん太<・・・・グダグダでもいい?>


グダグダ?なんでグダグダ?と思いつつ

「いーよいーよ!グダグダでいいから!

 みんなに守られるわん太君でいいよ。」


<そっかー>

この辺りでかなり雰囲気が丸くなってきている。


次に、他者を攻撃する者は、自分が攻撃されていたと思われるので、

わん太君が、ブリーダーの所にいた時の話を聞く事に。


わん太君は、妹と兄との3頭兄妹。

3頭のうちのどの子にするか?

お姉ちゃんが、ブリーダーさん宅まで会いに行ったそう。

お姉ちゃん曰く

「わん太君が一番元気だったから、身体が丈夫で育てやすと思って、

 わん太君を選びました」

と、ここでわん太君が話し出した。


<妹がすっげー陰険で、ボクに向かって、ブスだ!ブスブス!!て、

 いっつも言ってたんだ。

 お姉ちゃんが来た時、ボクは絶対に!ボクを選んで欲しかったから、

 とおおーーーーーーっても頑張ったんだ。

 ボクを選んで!ボクにして!!って、

 物凄ーーーーーーく頑張って、アピールしたんだ。

 ボクを選んで貰えて、超~嬉しかった!>


その時、わん太君の顔は、目やに焼けしてたそう。

だから、ブスブス!と言われてたっぽい。陰険だな、妹犬!

(今は、綺麗な白いお顔になってます。)

「そんな事ないよ~。わん太君はカワイイよ~」


<ボクは、カワイイって言われたいのに、

 誰もボクをカワイイって言ってくれない。

 カワイイは、マル美。ボクは、明るいとか元気だねばっかり。

 ボクは、カワイイって言って貰いたい>


成る程!あの暴言<カワイイのはボクだけでいいんだ!>は、

ここから来てたのか。

ブスって言われて、傷ついてたんだね。


この瞬間より、わん太君の誉め言葉は<カワイイ>一択!

ご家族みんなで、カワイイと言ってあげる(#^^#)


「わん太はカワイイよ~。カワイイ、カワイイ♪」と言われて、

笑顔で抱っこされてるわん太君。

すっかりリラックスして、眠り始めるわん太君(#^^#)

グダグダしてもいいし、カワイイって言われて、敵意消滅とみた。 


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