リベレイション【啓示】

第1話 意識戦争

異世界ファンタジーといえば、中世ヨーロッパ。

魔導師や戦士、賢者など個性は違えど、魔法や魔物という架空のものに見えて実は存在するもの．．．

それが人間の意識というバイブレーションのことである。人間が奏でる音だと表現したほうがいいだろうか。

意識の振動、周波数によって現象はできあがる。

現在は水のように流れる。

過去は氷のように固定し、

未来は水蒸気のように自由に飛び回る。

固定された過去の記憶に飛ぼう。

そこは異世界のファンタジー。

ドラゴンが火を吹き、鎧を纏った兵士が戦いに出て行く。そして魔導師が言霊を唱え、魔物を駆逐する。

時は現代。鎧をスーツに形を変え、意識に潜む魔物を退治するため、多勢の兵士と言霊という呪文を操る魔導師、賢者などは今日も戦いを続ける。

魔物とは自我と呼ばれる自分を意識する事で生まれるものだ。

たくさんの魔物が生まれ、愛が魔物を撃ち消す。

愛は恐怖を鎮め、嫉妬を治め、怒りをも凌駕する。

人類は幾多の争いを経て、戦いの歴史を経て、本当の自由を手に入れる。