第8話 増援

僕の武器は僕の呼びかけに呼応する。


ギュギュギュッ


会のポーズを取り、狙いを定める。狙いは正面ど真ん中。


矢は音すら置き去りにして、飛ぶ。


「今っ」


その言葉と同時にクラウスは走り出し、距離を詰めていく。


パリンッ


何かが砕ける音。ゴーレムから紫色の結界が破片となり、砕け落ちていっていた。


グチャァ


それと同時に肉を引き裂く音が聞こえる。


「成功だな」


クラウスはうまくやってくれたようだ。


ならば、終わらせてやるしかないな。


『形状変質』


それと同時に走り出す。


そして、ゴーレムの股下に着く。


「ぶった斬れ。『魔神の大鎌』」


スパンッ


下から大きく振り上げた鎌からの斬撃によりゴーレムは真っ二つになる。


そして、ゴーレムは形を失い、溶けて跡形もなく消えていった。


「終わったか。」


おいバカ。確実にフラグだろ。


バゴォォォン


ほらな。見たことか。


今度は二体か。容量は変わらんしいいか。


「一気に仕留める」


『魔神の大弓』


会のポーズを取り、矢を放つ。


パチンッ


指を鳴らし、仕掛けを発動させる。


すると、矢は二本に分裂し、飛んでいく。


パリンッ


二枚同時に結界を破る。そして、クラウスが走り出し、足を切る。


あとは仕上げだけだ。


しかし、


「やべ。魔力切れそう。結界だけはっとくね。」


洞窟に結界をはる。


「魔力切れたから動けん。どうしよ。」


「は?」


仕方ないじゃん。せめて、みんなを守ろうとしたんだからいいじゃん。


ちなみに、アイリスは洞窟に避難済み。


「クラウスだけでも勝てそう?」


「いや無理無理。あんたでやったって感じだったじゃん。」


てか逃げろよ。死ぬよ?


「光線ためてるよ?当たったら即死だよ?あれは。」


「おいてけねぇ。けど、お前担いだら逃げ切れねぇ。」


「ふーん。じゃあ、お疲れ様でした。」


「は?」


<転移魔法>


ふぅー。死にはしないけど絶対致命傷クラスになるな。回復できないし、どーするかね。


キュィィィィィン


最大出力じゃん。クレーターできそうじゃん。エルフの村は消し飛ぶな。


あの光怖すぎじゃん。


そして、目を瞑る。


バゴォォォン


熱を感じる。しかし、痛みはない。


恐る恐る目を開けると、目の前に顔があった。この体勢からしてお姫様抱っこでもされているのだろう。


「どこで道草を召し上がっているのかと思いきてみて正解でした。」


「配下のものに皮肉を言われる日が来るとはな。」


「お久しぶりです。ご主人。」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


オリエヴィアはめちゃくちゃに強いです。魔王と体術で渡り合えるくらい強いです。


でも、魔王は魔法特化なので体術は得意ではないんですよ。


オリエヴィアはシュガンノートを担いで空高く飛んで光線の攻撃を避けて、着地しています。なので当たっていません。



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