新しい防備隊

第1話 改革

月本国は本日、文暦99xx年多田月良日(20xx年4月1日)政権交代が行われた。長年の与党であった、あらゆることに対して穏健主義のハニカム党から、あらゆることに対して急進的な左翼のアライメント党に与党となる権利が移った。これにより改革が行われることになった。財政立て直しによる財政赤字脱却、経済活性化、治安向上、警察庁と消防庁の管理する省を省庁改変によって守備庁にするとか。

月本国は基本的に非戦を国是とし、憲法に

第6条　基本、非戦を国是にすべし。ただし我が国は非戦を以って国力を維持し、世界に覇を唱えて世界に平和を築かんとし、世界の人々が全て笑顔とそれぞれの豊かさを享受しうるそのため、我が国は独立と国体保持による我が国の国民と平和を守るため最低限の自衛組織を認める。

と明記されて、ひとまず防備隊が設立された。陸防備隊、海防備隊の二つで構成されていた。昔ながらの旧態依然の軍隊のような組織だ。

新政権は改革を防備隊でも行われた。基本的なドクトリン変更と空防備隊を創設した上で、

空陸団　海陸団　海空団

の３つの団を創った。

だが、そのため軍拡と等しい行為が行われたためミリタリバランスが崩れてしまった。非戦を国是の月本国の事実上の軍拡宣言だ。突然のことにシアは備えていなかった。慌ててシアは軍拡を始めたから米も軍拡した。

緊張が生まれる。効率が良くなったがシアに特に危機感を覚えられた。だから。