本の中を旅する、穏やかなちょっと謎解きファンタジーミステリー。

探偵ポジションのややドライな少年・倉見と、奔放でちょっと食えないとこもある可愛いヒロイン羽白が本の世界に入り、旅をして修復・世界の謎に迫る若干謎解きミステリー要素のあるファンタジー。設定に惹かれて読みました。

お話自体は特に大仰なイベントもなく穏やかに進んでいきますが、綺麗なファンタジー世界の比喩や描写の表現、ファンタジーなのでぶっ飛んではいますがちょっとしたミステリー要素、羽白の面白いキャラクター、雰囲気の良さで楽しく最後まで読めました。

個人的には予言の村みたいな、干渉はしない、旅で見たものの一つ的な話は結構好きです。

第二章の構想もあるようですが、一章のみで綺麗にまとまっているので公開分だけでもスッキリ読み終えられると思います。

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