ビルゲイツ氏読んで(願望)、異世界温暖化対策 1-8

雪風「なんで森じゃなく海の藻類が温暖化対策になるの?」


ミツグ得意気にウンチク語る。

「元の世界の海のほとんどは貧栄養海域なんだ。綺麗な海=貧栄養海域。海の面積のほとんどが藻類が爆発的に増えない環境なのは、単純に言いすぎると海の酸性化。地球の大気を酸素で満たしたのは地球上に植物が無い時だからね。」


雪風「地球の歴史もそもそも酸素って何よ?今、気づいたけど温暖化って何?」


元いた世界で話し相手のいなかったミツグ止まらない。元の世界弐本の通信制暴走大学地球総合学科で蓄えた知識を滔々と・・・20分後・・。


「うむ、シラコバトの雪風君、要は地球温暖化対策で大事なのはお金持ちは大都市ではなく貧栄養海域で暮らすべき。それがステータスになるのが理想。大陸近くは赤潮、青潮問題だけど、貧栄養海域での富栄養化は爆発的な藻類の繁殖により、一晩で太陽光の届く200m前後まで藻類による光合成!余った有機物は深海へ(未来の原油)」


「一晩で地上200mの樹を育てることは誰でも解かるように不可能。だけど藻類は世界中の海に何百何十万種もいて、いつでも特に窒素と鉄分足りないで待機状態。誰でも貧栄養海域に行き排泄さえすれば・・・。一晩で200mの樹を育てるのと同等以上のことが簡単に誰でもできてしまうんだ。」


「要は現状、貧栄養海域でお金持ちが生活をするだけで、地球の大気に酸素を供給する海域を産み出す可能性あり。」


「貧栄養海域で住もう!という経済活動は地球温暖化防止への一漕ぎなんだよ!」「国として独立までしちゃう移動する海洋都市できるかも。」


うとうとと船を漕ぎだしている雪風・・・・。もう、ミツグの話に興味なし・・・。さらにミツグが暴走する質問を繰り出す。


「何で国とか主導でできないの?」


ミツグ語りだす。「元の世界弐本の通信制暴走大学地球総合学科の授業でね現役の中華共産党員による中華経済史という授業があってね。どれだけ地元地域に税金を還流できるかが、大事。中華共産党の政治職は有料だから、どれだけ集金できるかだけが出世の目安。有能かどうかが一目瞭然、だから中華共産党最高!って教わってね。その先生曰く、民主主義の政治家も同じでどれだけ自分の選挙区に税金還流できるかなんだ、しかも民主主義は不透明、人治政治こそ集金力があると教わったよ。要は税金を他所の場所、国外で使うのは基本忌避される。勿論、授業参加生徒、全員お金払ってでも会員になるべきとお誘い受けたけどね。」


「地球温暖化対策に税金を使おうといっても、地域に税金を還流させる目的にすり替わるだけだから、税金に期待しても無駄だよ。自分自身、水増し、脱税、税金たかり目的だけのトンネル会社にいたから余計にそう思うね。帝京ドームと国立競技場の建設費比べれば明確。」


「だから・・・」


雪風の眼力に負け黙り込む・・・・。


「好きなように森林増やしたらいいんじゃない。私達の祖先がいた世界こそ私達からした異世界なの!」


「はい・・・。」



漁場の試験運用、500m×500m森、幅250m×500m海、500m×500m森で沖側から膨大な魔力による水ネットで幅250m砂浜へ全て打ち上げる。


ミツグ「大漁!」


雪風「これ死ぬの待っててから全部アイテムボックスへだと時間かかるよ・・・。森に散布であと魔物とか動物とか虫に撹拌してもらうんだよね。」


残酷にも放置したまま移動し、幅250m×500m海 で陸から100mの処から10m細さのじょうご口のようにし25m幅の立方体集魚スペース創る。再び魔力水ネットで立方体集魚スペースに追い込む。膨大な魔力で海水を排水、24m×24m×24m岩をシラコバトにアイテムボックスから集魚スペースに落とし込んでもらう。


「まだ生きてるのいるよ、アイテムボックスに入らないよ。」


ミツグ「あと加熱かあ・・・。あっ闇魔法使えるよね、全部生きたまま影へ引きずり込んで窒息させてアイテムボックスで良くない?なら最初のやり方でいいよね」 そっと土をかぶせて終わりにする。


雪風「じゃあ、魚、魔物、打ち上げてもらうところまでミツグであとは私達で処理だね。」


「種族進化するまでの200レベルまでは残酷だけど漁場100レーン創って一日10レーンづつでやっていこう。」


いい感じである。翌日予定の漁場レーンにも餌散布でと打ち合わせる。


雪風相手に長々としゃべって気分よく、雪風のリクエストで


【桃の樹】:魔力を梨の樹に渡すことで、桃授与。賞味範囲100m。生育条件、魔力に満ちた森の中のみ。繁殖力ゼロ。


雪風とミツグのんびり桃タイム・・・。


天棚機姫神様、いつも通り突如現れる。しかも大泣きである・・・・。怒りもあるせいか・・・・。森、海から静かな振動を感じる・・・。


「なんでぇー・・・、なんで・・・。」

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