第2話 初めまして異世界、能力の検証

神様達と別れを告げ、気づいたら森の中にたっていた。


「やってきたぞ異世界 、取り敢えず定番のステータスオープン」


コウ(17歳)

Lv1

スキル

言語理解、精霊魔法(水)、



称号

水の精霊王を目指すもの

(一般人に確認することは不可能)

ドリフター


うーん、とてもスッキリしたステータスだ。

年齢は少し若くなってる。

能力値とかは分からないタイプか。

取り敢えず唯一使える水魔法を試してみるか。

手のひらに球体の水をだすイメージをしてみる。


「おっしゃできたぞ」


イメージ通りに成功する。


「それで、ほんの少しだけ減った気がするのが魔力か」


次の実験

作った水球を飛ばしてみる成功するが、

唯の水なので木に当てたのだが傷はついていない。


「やっぱり氷か」


この手の小説だと分子の動きを想像してって感じだったな。

詳しいわけでないが、水の分子が全く動かない状態を意識しながら氷を作ろうとしてみると簡単に成功する。

これが簡単な事なのかそれとも半分、水の精霊だからか。


「おそらく後者だろうな」


霧とかも出来るかな?

当然のように成功する。

自分が作り出した霧を広範囲に散布させる

すると想像した通り霧の中で動いたものを探知できる。


「ミストサーチってな」


どのぐらいの範囲調べられるんだろう。

1キロぐらいまで広げてみるとまとまって動くものを感知する。


「動きが人間っぽい二対五かな」


どうするか。巻き込まれる可能性もあるが

もし片方を助けることが出来れば、人のいる所まで案内してくれるかもしれない。


「でもな悪人同士の殺し合いとかだったら

やだな、考えていると2人の方が1人やられた」


唯の勘だが助けた方がいい気がした。


「まあ行ってみるか間に合わないかもしれないけど」


予想に反し前世では有り得ない速度で動けたので 、生きてる間に着くことは出来たのだが。

最悪だな。

最初に倒されたであろう1人は近くで倒れて動かないがもう1人の方は5人の男に囲まれて装備を脱がされてる。

確認するまでもない。


「アイスコフィン」


男達の周りに一瞬で氷が生成され男たちを

氷の中に拘束した。


「誰だ!」


結果的に助けた方の女性に

警戒されてしまう。まあ仕方ないだろう。


「敵ではないです」


通じるか分からないが両手を上にあげて

出来るだけ見ないようにして出ていく。


「起きたら突然ここにいて誰か人がいないか探してたら見つけたんです。助けられそうだから助けたって感じです」


「ドリフターか?悪いがステータスカードを見せてもらっても?」


ステータスの名前とドリフターの称号を見せる。


「ありがとう君のことを信用しよう。礼を言うべきなのだがそれどころじゃないオフィーリア様!」


倒れている女性に駆け寄って行った。

傷が1箇所しかないし致命傷になるほどのものにも見えない。


「毒ですか?」


「ああ、クズどもはバジリスクの毒と言っていた」


そう言われてもわかんないけど。

ゲームとかの知識的にはバシリスクの毒って

ヤバそうだな。

そんなことを考えていると、オフィーリアさん?が口から血を吐きながら喋りだした。

「エルだけでも助かって良かった 何としても証拠を父上に届けてくれ」


「オフィーリア様も街まで行ければ治療が」


「無理なのはわかってるだろう?」


それを聞きエルさん?が泣き出してしまう。


「その、試したことは無いですが毒を取り除けるかもしれません」


「うっすら会話が聞こえていたがドリフターだったか?私を治せると」


正直自信はない。こうすれば出来るかもって

思っただけだし。


「正直試したことも無い思いつきなのでどうなるか分かりません」


2人が驚いた顔をした


「面白い男だ、そこまで正直に言う必要ない

だろう。まあ、そこまで正直なやつだ信用しよう。頼めるか?」


「分かりました」


今回は全力で魔法を使うイメージで

まず対象が入るサイズの水球を作り出し

中に閉じ込める。

自分の両腕を見たら綺麗な青になっていて

地面が透けて見えるようになっている。

まあいい、助けることだけを考えよう。

細胞一つ一つに魔力を流した水を浸透させる

イメージ多分できてる。

そして毒っぽいものを全身から探し体から抽出する。

後は傷口の細胞も活性化させ回復を促し治す。

「この魔力量も驚きだし精霊に対する才能が全くない私にも見えるぐらいに精霊が活性化してる。それに精霊の腕、信じられない」


エルさん?がなんか言ってるけど、

敵対する前に消そうって感じじゃないし

いいか。


「ふぅ、終わりました。もう大丈夫なはずです」


水球から解放する。


「ああ、びっくりするほど体が軽い本当に助かったありがとう、良ければ名前を教えてくれないだろうか?」


ちょっと頬を赤く染めながら質問される

もしかして俺の春来ちゃう?

いやでも貴族だろうし演技かもしれない

調べたら婚約者がいますとかだったら泣ける


「はい、ドリフターのコウと言います。ドリフターとか召喚者って存在がいることは精霊から聞きました」


そう言うとちょっと納得という顔をして。


「精霊に連れてこられたというわけかその時に触られて手が精霊のものになったんだな」


触られると変わるの?

フェムトからそれは聞いてないな。

質問してみるか


「触られると変わるのですか?」


「ああ、精霊のイタズラと言われていてな

精霊に触れられるとその場所が精霊のものに

なってしまうことがあるんだ。

場所によっては人間にとって致命的なことがあってな死んでしまうことがある」


以外に物騒だな。


「オフィーリア様自己紹介は良いのですか?」


すると慌てだして自己紹介を始めた。


「コラーソ公爵家の3女オフィーリア・コラーソだフィアと呼んで欲しい。後、護衛エルーシアだ」


「エルと呼んでください。」


「ところでコウは何歳なのだ嫌だったら

言わなくてもいいんだが」


別に問題ないのでこたえる。


「17歳です」


どうしたんだろう突然そんなことを聞いて


「思ったよりは近かったかでも,,,

その、コウは年上の女性をどう思う?

やっぱり聞かなかったことにしてくれ」


もしかしなくても脈アリなのでは

貴族なんて俺より年上なら結婚して

子供いてもおかしくないと思ったけど


「フィア様とかもろタイプです」


はっきり言うと

顔を真っ赤にして俯いてしまった。

いやー、前世では恋人すらいなかった俺が

こんな美人に惚れられるとは


「じゃじゃ馬姫に意中の殿方ができるのは

喜ばしい事ですが、あのクズどもの処分を

しなくてはいけないのでは?」


エルさんに言われていて思い出した。

氷に閉じ込めたままだったな。


「すっかり忘れていた。居たなこいつら

でも、なんで私たちが襲われたかコウにも説明しよう」


フィア様が説明し出すのだった。


読んでいただきありがとうございます。


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