ちくわ大明神

A:煙草吸ってもよろしいですか?

B:どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?

A:ふた箱くらいですね。

B:喫煙年数は?

A:30年ほどですね。

B:なるほど。あそこにベンツが停まってますね?

A:停まってますね。

B:もしあなたがたばこを吸わなければ

C:ちくわ大明神。

B:おのれ何奴。

Bが刀を振るとたちまち断末魔が聞こえ、何かが闇に駆けていった。

翌朝血の跡をベンツで辿ると、一匹の大いたちが息絶えていた。


裏題『大明神の正体…』

ベンツと刀が混在する時代。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る