第六章 リリスの物語 悪夢は二度と御免です

リリスさん、初夜?をむかえる


 四万年の時を超えて、ヨミのメイド長に復職したリリスさん。

 そこにアンメイ皇女が、帝国の反乱貴族の婦女子を献上するという情報が入ってきた。

 こんな話になると、百合の会議は紛糾間違いなし。


 ハウスキーパーと三軍統合司令官の申し合わせにより、この話は惑星管理局に丸投げのはずが……

 ハウスバトラーの山下藤子さんの抵抗により、雲行きが怪しくなってきたのだ。


 最初の仕事が、エデン銀河帝国の加盟申請による、ハレム設立の話しになってしまった。


     * * * * *


「お帰りなさいませ、リリス様!」

 アグレアスの副官、ラブウィンが花束なんて渡しています。

「ありがとう、ひさしぶりね、ラブウィンさん♪」


 ソロモン宇宙でのゴタゴタもケリがついたある日、ニライカナイのヨミ号ではリリスさんの歓迎パーティーが開かれています。


 リリスさんがイザナミさんに仕えていた頃は、ソロモン72柱というものもなく、当時のリリスさんを知るものは、イザナミさんを除けば、バアル・ゼブルと5人の眷属、アグレアスと2人の眷属、ヨミ以外ではエール、ヒルコ(エーギル)、そしてヴァルキュリヤの五人……


 特に仲が良かったバアル・ゼブルさんは大変よろこんだのです。

 二人は親友とも呼べる間柄、さすがのバアル・ゼブルさんも目が潤んでいます。


 長々と四万年の話をしていると、イザナミさんがやってきて、


「リリス、ありがとう、生きていてくれて……色々あったけど、私たちはやっとヴァルナ評議会議長に出会え、お仕えする幸せに恵まれました」

「聞いていると思うけど、とりあえずはリリスさんは夫人、アルダト・リリー、イドル・リリー、キスキル=リラの三人は格子なってもらうわ♪これはサリー様も了承済よ」


「貴女たちは夜伽は聞いているわね♪」

「承知しておりますが……どうすればいいのか……」

「元の官能回路は有機体となった時、遺伝子として体に組み込まれています、本能に従えばいいのよ、まぁミコ様にお任せするほうがいいわよ♪」


「そう致します……でもグレモリイさんたちに悪くて……」


「大丈夫よ♪こんどね、ラグナロク戦争の追加論功行賞の再追加があるのよね、ソロモン72柱は最低でも側女に昇格、その副官たちは格子以上に昇格が決まったのよ」

「つまり、ミコ様の御寵愛を頂けるのよ♪」


「先ほど、ハウスキーパー事務局から通達があって、私と一緒ならシェアを認めるといってきたわ♪」

「イザナミ様とご一緒に?」

「リリスは私のメイド長、一緒に夜伽をシェアしてもおかしくはないのよ♪アルダトもイドルもキスキルも一緒よ♪」


 バアル・ゼブルさんが、

「リリス、やっと貰い手が出来たようで、おめでたい」

「四万年目の花嫁か、皆、リリスと三人の副官も、とうとう我らのミコ様の毒牙にかかることになったようだ!祝おうではないか!」


「おっっ!目出度い!」


 有機体になり、少しばかりアルコールに酔ったリリスさんと今では副官と呼ばれる三人は、イザナミさんに連れられて……

 イザナミさんの凄い痴態に刺激されたのか、四人は処女?というのに……


 御多分に漏れず、エッチな女の仲間入りしたリリスさんたちでした。

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