『キスキルの宝冠』号、猛威を振るう
「キスキル=リラ様、その通路の奥がこの要塞の管制室、小隊規模の警備兵と『大司教』が立てこもっているようです」
「彼等の神の元へ送ってあげましょう♪」
「キスキル=リラ様、こちらからそのあたりを破壊しますので少しお下がり下さい、物質転移装置搭載ステーションの『転移爆弾』を使用いたします」
『キスキルの宝冠』号の統括人工知能は、対ホモサピエンス用として用意されている『大出力ドロップ燃料気化爆弾』を『転移爆弾』にするようです。
ネットワークにとって『大出力ドロップ燃料気化爆弾』なんて古代の遺物並の兵器なのですが、対ホモサピエンス用として用意されたのですね。
二ブロックほど後退し、小型陸戦ロボットが要塞の隔壁を無理矢理閉めます。
要塞が激しく振動し、
「管制室は壊滅、動く物はありません」
『キスキルの宝冠』号の統括人工知能がら連絡です。
「さて、イドルを見習って残りの女は全員深層心理を探査、隠れ戦闘員をあぶり出し処分しますか」
モグンツィアクム大司教区宇宙要塞は山ほどの屍とともに、陽子崩壊領域設定バリアで跡形もなく消え去りました。
モグンツィアクム大司教区宇宙要塞には、三十名ばかり奉納された少女がいました。
大司教がネコハバした少女たちのようで、身寄りのない少女を選んでコレクションしていたようです。
ここの大司教、ロリータ趣味の上にサディスティック趣味もあり、かなり虐待していたようです。
また、ここの警備兵用の娼婦さんたちも、二百名ばかり保護したのです。
こちらも奉納された女性たち、帰るところもない方々でした。
「ベルクト村長に押し付けるしかないわね♪水鳥型を二隻建造してくれる?」
人員輸送船の水鳥型は民間人用となれば、百六十名が定員となります、一応トイレや食堂など必要ですからね。
護衛の警備艦をつけて、リンダウ・ステーションに後送したキスキル=リラさんです。
このキスキル=リラさんの初陣を、リリスさんとグレモリイさんが詳細に検討、是としたようで、アルダト・リリー、イドル・リリー、ガエネロンにも大司教区宇宙要塞の殲滅が始まったのです。
帝国の宇宙艦隊は東奔西走していますが、会敵できないようですね。
教団の要塞防衛は要塞警備艦隊の任務、そもそも帝国艦隊は近づかないとの協定があるのです。
ヴァルマン二世、それを逆手にとっているのです。
とくに『キスキルの宝冠』号の活躍は素晴らしく、瞬く間に六隻の大司教区宇宙要塞を破壊、そしてやはり……
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