シェルターステーション量産試験


 三軍統合司令部に呼び出されたグレモリイさん。

 目の前には三軍統合司令官イシス、オルメカ最高司令官シウテクトリ、ヨミ最高司令官イザナミ、ユニバース最高司令官ゼノビア、プラネテス最高司令官兼ヴィーナス・ネットワーク・オフィス長官の天照大神(あまてらす)。

 

 そしてマレーネさんが移動艦長室の説明をしています。


「この計画なら問題はないでしょう♪もしヒューマノイドが乗り込まず、全自動戦闘シェルターとなったら、移動艦長室を起動しなければいい話」

  

「さて、量産してみましょうかね♪」


 イシスさんの一声で、一行はニライカナイの内部回廊に連結されている標準ステーションへ……


「戦争中に標準ステーションにはマイクロ・インフェニティ・カーゴが設置されました、そして先ごろ、戦訓により標準ステーションの造船ドッグは改造される予定なのよ」

「まだニライカナイに連結されている休眠標準ステーションだけですけどね、今から始めるシェルターステーション量産試験が上手くいけば、改装を本格的に始めるわ」

 イシスさんが直接グレモリイに説明してくれました。


「マイクロ・インフェニティ・カーゴの人工知能に命令、次のシェルターステーションの量産を始めなさい!」

 イシスさんが、リストを読み上げると、改装造船ドッグに、シェルターステーションが瞬時に完成しました。


「やはりドッグを使うと早いわね♪ミニ・インフェニティ・カーゴと違い、少しばかり量産性が落ちるけど、造船ドッグを経由すると問題なく完成ね♪」

 出来上がると、直ぐにニライカナイ泊地へ射出、次のシェルターステーションが完成しています。


 あっという間に8個が完成射出、最後の一個が完成し、イシスさんとグレモリイは最後のシェルターステーションに乗り込み、移動艦長室を起動、部屋付きのトゥイーニー・オートマトン二台を引き連れ、そのままニライカナイ泊地へ。


「これが結合番号よ、貴官の思い通りに、統括人工知能に命令、組み上げてみてね♪」


「統括人工知能です、各シェルターステーションの人工知能とリンクがつながりました、ご命令を」


「私はヨミミリタリーのグレモリイ、今回の試験航海の艦長を務める、結合番号を受け、大規模拡張シェルターステーションくみ上げよ」

「一番、マイクロ・インフェニティ・カーゴオプションステーション、二番、マグネター砲搭載ステーション……」


 あっというまに9個のシェルターステーションは、大規模拡張シェルターステーションを構成したのです。 

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