ごきげんよう、これは島崎くんがどうにか勝利を手にした、ということで良いのでしょうか?
こうしてふたりの戦いを見てくると、島崎くんの方が「悪役」に見えてくるから不思議ですよね。やっぱり正義と悪と簡単に言いますが、それぞれが正義であり悪なんでしょうね。斑猫様の創作論にもある通り、物量戦で圧し潰そうとする島崎くんに対するゲリラ戦術的な攻撃は、テンプレート的には島崎くんを悪ぽっく見せるのかしら、とも思いました(判官贔屓、かも知れませんね)。
とすると、名家の出身、膨大な魔力、紅藤さまからの恩寵(幹部候補)というステータスを持つ島崎くんは、恵まれた環境の強大な「倒されるべき敵」と映っているのかも、と思うと、なんだかアイロニーが効いていて面白い関係になるな、と思いました。
ああ、的外れなコメントを長々と申し訳ありませんでした。
最後に、やっと勝てた的な本音をポロっと零したところが、彼らしいなと思ってクスッとしました。
作者からの返信
斑猫です。いつもコメントありがとうございます。深く読み込んでくださっている事がこちらにも伝わり、非常に感謝しております。
さて勝利のゆくえですが、私の描写に至らない所がございまして、ミスリードを起こしてしまったようです。申し訳ございません。
島崎君の術は確かに相手の戦力を大幅に削いだのですが、(増殖する)幻術たちを全滅させるには至っておりません。一方で島崎君の持つ幻影は一体だけになりました。島崎君の考えはどうあれ、戦況はまだどう転ぶか判らない、という所ですね。
島崎君が悪役に見える……と言うのも興味深い考察ですね。
作者としても彼を手放しで好青年とは呼べないと思っているのですが、もしかすると過去に島崎君や彼の原型になるキャラクターを考えていた時の名残のようなものが、ここで姿を現したのかもしれないと思いました。
ちなみに力でゴリ押しする相手を知略で手玉に取るという展開は私の好みですね(笑)恐らくはテンプレートと言うよりも、それよりも実績のある王道展開でも結構ポピュラーなのかもしれません。
今回島崎君の戦闘訓練回は二回目なのですが、一回目の珠彦君との戦闘を描いていた時に、「これ、珠彦君の方が主人公らしいなぁ」と実は密かに思っておりました。
そういう意味では、主人公妖怪にまず立ちはだかる敵キャラと言うポジションもしっくりきそうですね。もっとも、主人公たちに負けたのち、改心して仲間になる憎めないライバルポジションに落ち着きそうな気もします。
(ああ、それこそ贔屓ですね)
ともあれ私がアイロニー(皮肉)が大好きという事も判明したようです。
ではまた。次回も楽しんでいただければ。
勝負は緊迫しておりますね、一筋縄ではいかなさそうです。
源吾郎君の中二病は相変わらずですね(^◇^;)
マッドサイテンティストの口調が紅藤様のそれとは違うものに感じさせている演出だと感じたのは私だけでしょうか……?
作者からの返信
うぱ子様
いつも拙作を愛読いただきありがとうございます。
実は戦闘描写は苦手だと思っていたので、戦闘訓練での緊迫感を感じ取っていただき嬉しい所です。
島崎君の中二病癖、どうやら同年代の男子の前では顕著になるみたいですね。
カッコよくなりたいという想いと、本当のカッコよさがかみ合っていないのかもしれません。
マッドサイエンティストな彼の口調の意図は、きっと島崎君の心の中にあると思います。
ではまた。