特訓

休みの日、私は家の中でのんびりしてました。少し暑かったのでアイスを咥えながらボーッとしてました。


「お…お母さん」


ふと見るとニトがこっちを見ていた。


「どうしたの?ニト」


「僕、鍛えたい」


ニトがはっきりと言った。

ボーッとしていた思考が一気にフル回転した。


「分かった。昼食も食べたし丁度いいでしょう。ついてきてください」


「分かりました」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

着いたのは草原だった。


「ニト。まずは武器ですね」


「武器ですか?」


「そうです。私はこれです」


そう言ってナギはナイフを取り出した。


「これも武器です。いいですか?あそこに木がありますね?それに当てます」


「えっでも…かなり離れてますよ?」


ニトの言う事は当たっていて、30mぐらいの距離がある。


「いきますよ?」


ヒュッ


ナイフを投げた。

すると、カンッと音がした。


「当たりましたね。今のように、極めればこんな事もできます」


そう言って振り返ると、ニトは呆然としていた。


「ニト?おーい」


目の前で手を振ったりしていると気づいたようだった。


「武器によっては、体を先に鍛えないとキツイのもあります。そこは覚えといてください」


「分かりました…」


私はマジックポーチからいろんな武器を出した。このマジックポーチは特注品でどんなものでも入る。そして時間が停止する。かなり入るので重宝している。


「これは?」


指を指したのは、魔導銃だった。


「これは魔力を使う魔導銃といいます。威力は本人の魔力量に比例します。撃つときはここを引きます」


「撃ってもいいですか?」


「どうぞ」


そう言うとニトは遠くに向かって引き金を引いた。


パスッ


ショボい音が鳴った。


「魔力量は増やす事ができるので、安心してください」


「分かりました…」


ニトは落ち込んでしまった。


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る