再び被爆地訪問(70年前の傷跡、続編)

成瀬昭彦

広島ヘ再び訪問

いつもの年より早く、5月中に梅雨に入り、ジメジメした季節を迎えた。コロナ渦の中、沖縄以外、緊急事態宣言が解除されたものの、まん延防止措置が続く中、この年最初の日帰り旅行として、広島ヘ向かった。まだまだ予断できない事態だったが、できるだけ感染しないように、慎重になりながらの遠出だった・・・。終戦から76年目の夏を迎えようとしている2021年6月末、小雨が降る中、朝7時前の新幹線にて広島ヘ、新大阪から1時間半で広島駅に到着、広島駅は工事をしていた。どうやら広島駅はリニューアルするみたいだった。駅前から広電に乗り、真っ先に向かったのは、やはり原爆ドーム前だった。毎年訪れて必ず眼にした原爆ドーム。つい最近までは、補修工事をやっていたみたいだった。そして、平和記念公園に向かったが、その途中、新しくなったレストハウス(大正呉服屋)に立ち寄った。前年(2020年)7月にリニューアルオープン。当時の大正呉服店を復元したようだ。新しくなった建物で、被爆建物では無くなったように感じたのだが、実際は地下室が被爆当時の痕跡が残っているみたいだ。今回のリニューアルオープンにて、原爆の被害を受けた地下室を被爆建物として公開したようだ。当時この場所で被爆して、奇跡的に助かった野村英三氏に関する展示物が観られた。1階は、観光案内所や特産物販売店が有り、2階には休憩所、喫茶店が、3階は展示スペースになっており、中央に被爆前の旧中島地区の町並みのジオラマがあった、その周りには、旧中島地区の写真や年表等が観られた。最初に訪れた時には気づかなかったのだが、2階の喫茶店には、被爆ピアノが有るみたいだ。明子さんのピアノだというのだが、その時は、気づかずにレストハウスを出て、平和記念公園ヘ。その他の被爆建物を見て回ろうと思ったのだが・・・。これまでに、旧日本銀行広島支店や袋町小学校、本川小学校等の被爆建物を見て回ったのだが、それ以外の被爆建物を見つけることは出来なかった。

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