第35話 エロ名所三人美女⑦
「あ、ちゅーやー!」
「お待たせ、リタ」
「うん、すっごい待った!」
何気なく発した言葉だけど、すんなり受け入れられちゃった反応された。まぁ、事実だから仕方ないけどさ。
夕陽をバックに校門に待ちぼうけをしているリタの姿は中々に絵になっていた。本当に、黙っていれば圧倒的な美少女なのにな。
「リタ、今度から帰る時は事前に連絡をくれ」
「どうして?」
「急だと困るじゃんか! 天王洲さんもいたし、生徒会の仕事の事もあるし」
「天王洲さんに知られたくなかった?」
「そういうわけじゃ……ないけど」
「なら、いいじゃん!」
「生徒会の事はよくないよ」
「もぉー中也こまかーい」
ブツクサ言っているがほっとこほっとこ。そんでもって、色々とハプニングが起きてるからすっかり忘れてたけど、なんで俺リタと普通に帰ってるの?
だってリタは黙ってれば超絶美少女だし、側から見れば超絶美少女だし、同学年の奴らからしたら超絶美少女なんだよ。
帰宅部とかは別として、運動部の奴らはまだ残ってたり丁度帰ったりする時間帯だし、むしろクラス内で発言力も影響力もあるのは運動部の奴らで……
「あれ、転校生だよな?」
「隣で歩いてる人誰?」
「知らねーけど、なんで一緒に帰ってんだ? 付き合ってんのか?」
別に隠そうとしてないから聞こえちゃいます。周囲の男女から向けられる視線。それはもう気まずいってもんじゃない……けど、そんな事お構いなしにリタさんは俺の二の腕に抱きついて来るので、周りからちょっとした歓声とかも上がっちゃってるじゃんか。あ、今なんか舌打ちも聞こえたけど!? 幻聴ですか? 幻聴ですよね? 幻聴であってください……!
「リタ……流石に抱きつくのは……」
「どうして?」
「みんな見てるし」
「私と中也の時間ジャン! 周りは関係ないよ」
「いや、そう言ってもさ……」
「別にイヤってわけじゃないんでしょ?」
「それは……時と場合によるだろ」
リタさんの大きいリタさんが当たってるのは至福ではある。流石ノーブラじゃないよな? 学校だしそんなリスキーな事はしないだろうと思い、学校でもリスキーな事をして興奮する美少女を知っているから、一概にも言えないけど。
「でもさ、私も口説くって決めたから、本気だよ?」
「リタ?」
「それに、私天王洲さんより可愛いと思うからさ」
「いや、天王洲さんは関係ないでしょ?」
「あるよ。中也は分からなくても、私だけ分かってればいいんだよ。中也に可愛いって言われた事、私の知らなかった私の魅力を使って中也を落とすから」
「それは……」
「ねぇ知ってた? 中也。私ってね、結構性格悪いんだよね——」
そして不意をつかれて触れた柔らかさ。温かさ。リタの淡い赤色と俺の赤が重なった。触れるだけのお子様Kissなのに、それはとてつもなく刺激的で、気持ちが良くて、恥ずかしいかった。
「ちょ……リタ……!?」
「視界にも入らないなら無理矢理にも入る。意識されてないなら、無理矢理にも意識させる。これが私のやり方。天王洲さんに、中也を渡さないから」
頬を朱色に染めながらそう言われた。確かに、リタの唇を重ねた事で、俺はもうリタを意識せざるを得ない。これはリタの作戦勝ちで、リタの性格の悪さで、イタズラな小悪魔の仕業に脱帽するしかなかった。
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《令和コソコソ噂話》
第35話読了してくださりありがとうございました!
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「https://twitter.com/noto_eri/status/1421399010409996293?s=21」
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