男たちの雑談(ヴィー & リエール卿)

ヴィーは耳年増……ではなくて(注:若干のアレな表現を含みます)

 僧院の庭木の上で読書をしていたら、根元の植込みの中で何事か始められ、動くに動けなくなってしまったヴィー(十四歳)は語る。



ヴィー:修道僧だっていうなら分かるんですよ。でも大抵参拝者の貴族が、わざわざここで働く端女を連れ込んでくるんです。よっぽど外では女性に相手にされないのかなって……。


リエール卿:やめてあげて(その憐み……)


ヴィー:最初に遭遇したとき、算術の本を読んでたんです。なのでしばらく数字を見ると思い出してしまって困りました……。


リエール卿:くそっ、どこの馬鹿たれだ! うちの弟子を傷モノにしやがって。ひっ捕らえて投獄してやる。


ヴィー:ですが貴方は……私が聖人君子にならないための師では……?


リエール卿:だからだ! 僧院内ですでに汚れてたんじゃ、私の存在意義がなかろう!?


ヴィー:汚れ……。


リエール卿:……ところで、お前いつまでその青姦現場の上で本読む気だ? 趣味?


ヴィー:青っ……違いますよ!! 常にそういうことが起こるわけじゃありません! ごくたまに、です!


リエール卿:(こいつ青姦が通じるのか)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る