第6話 共同作戦

リング 本部


「さて、集まっていただいたのは他でもない

今日はナイフ隊とフリーダム隊の共同作戦だ」


フリーダム隊の6人とナイフ隊の2人が司令室に集合していた。


「作戦内容だが、占拠された地区の奪還だ、つまり市街地戦になる」


「待ち伏せには十分注意してください、危険地帯はHUDに表示しますが油断しないように」


椿が注意事項を述べる。


「それでは出撃!」








格納庫


「これが…rayの強化機体、ray-Sレイズ


ルーキーの機体は以前と比べ装甲が少なく、そして各脚部には

エアーブースターが装備されてある。


「お、良さげじゃないか」


「ナイフさんのはまるまる変わりましたよね?」


「まぁな」


「良いじゃないか、ルーキー君は

近接戦闘向けだ、ブレードも4本ある」


腰に2本、バックパックに2本装備されている。


「フリーダムさん…貴方も強化されました?」


「ああ、機動性と視野範囲が広くなったray-Dレイドさ、それとタスクでいいよ」


「さて、お話はそこまでにして、行くぞ」









AB地区


ここはムーンによって占拠された市街地で、かつては一般人が普通に生活していた、が。


テロ活動によって占拠され、今もなお一般人は恐怖に身を震わせている。





「さて…ルーキーは市街地戦はしたことあるか?」


「シュミレーションで何度か」


「ほう、スコアは」


「40でした」


「40!?」


タスクが驚き声を上げる。


「ありえねぇ…」


「俺なんて30も行けねえのに」


フリーダム隊の隊員は口々にルーキーのスコアに驚愕の声を上げる。


「む!罠があるな」


ナイフはビルとビルの間に仕掛けられた爆弾を見つける。


「解除するか」


「3番機、解除たのむ」


「了解隊長」


タスクは3番機に爆弾解除を頼む。


「よし、解除できました」


「先に進むぞ」


ナイフたちは先に進む。




「…あのその爆弾もらえます?」


「ん?あ、ああ…何に使うんだ?」


「サブウエポンとして」


「なるほどね、しかしどう起爆させるつもりだ?」


「ハンドガンで撃ち抜きます」


「ヒュ〜、豪快だねぇ嫌いじゃなぜ」


そう言って3番機はルーキーに爆弾を投げる。


「ありがとうございます」







「…ナイフさん」


ルーキーはナイフに耳打ちするように近づいてきた。


「ん?どうした」


「後方から3機…」


「…よく気づいたな」


「…戦闘開始」


「許可する」


ルーキーは脚部のエアーブースターを吹かし高速ターンをし、ブレード2本を抜刀。


「ん?どうしたんだいルーキー君」


ルーキーはそのままタスクたちの間を抜け、一番前の敵機を攻撃する。



「ちっ!気づいてやがったか!」


「射撃開始!」


後ろのアボット2機がルーキーに目掛けて発砲する。


「畜生!早すぎる!」


機動性が増したray-Sでは相性が悪く一発も被弾しなかった。



「まさか後ろに居たとは!」


「射撃開始!」


3機居たアボットはあっという間に全滅した。


「流石だねルーキー君」


「思いの外動けました」


「さて、先に進むぞ敵の拠点を落とさなきゃ意味がない」


「はい!」

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