第17話 林間学校2日目はキャンプ!

林間学校2日目

今日のメインは川へ魚釣りということになっているが、他にも、キャンプをするということになっている。

施設には戻らず、ご飯も自分で用意し、一晩テントで寝る。

「ということで今回はこの班でキャンプをしてもらう」

先生が生徒の前に立って言った。

俺の班はいつも通り、霞、雪羽、環、俺の4人。


「お兄ちゃん頑張ってください!」

「ガンバ〜」

「頑張って」

俺は今折りたたみテントを抱え、保冷バッグを持って、キャンプする所に4人で向かっている。

めっちゃ重いが女子に持たせるのはダメだ。

少しすると川が見えてきて、ひらけた所が見える。

「よし、テント張るか」

俺はテントを出すと説明書を見ながらテントを張っていく。

「意外と簡単なんだな」

なんやかんやすぐ出来たな。

なぜか普通の赤いテントが豪華に見える。頑張って立てたからか。

「荷物入れるね」

霞が言うと、テントに入り、荷物を置いた。

中は5、6人寝れるぐらいの広さ。

まあまあ広いな。

と俺は心の中で言った。

「よし、釣り行くか」

「行きましょう!釣り!」

4人は釣り竿を持って、川に向かう。

「桃坂霞、どっちがたくさん釣れるか勝負だ!」

最初に仕掛けてきたのは、雪羽。

「いいだろー、絶対負けないから!」

そして、それに乗る霞。

2人は「「ちょっと勝負してくる!」」と言って、先に行った。

「ねぇ、進藤くん、少しくっついてもいい?2人だけだから」

環は赤い顔をしながら言った。

「ど、どうしたの?いきなり」

「言ったでしょ、いつか、また、振り向かせるからって」

環は、俺の腕に離れないぐらいの感じで。

「少ししゃがんで」

環は言うと、俺はしゃがんだ。

とその時、キスをした。

なんなんだ。この感じは。

あの時も同じだった。

もしかしたら、あの時のキスも環なのか。

俺は一瞬考えた。

環とのキスは10秒間続いた。

「私、進藤くん好き」

顔を赤くした環は「先に川に行ってるね」と言った。

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