第7話そんなわけないよ

「うわぁ~っとと......お邪魔しまぁ」

間抜けな登場にダンス同好会の面々が遠慮がちな挨拶をして、伏間に深々と頭を下げて挨拶をする。

「久代先輩......はようございます」

「ご足労、お疲れさまです。先輩」

「「「伏間先輩っっはようございますっっ!!!」」」

ヤクザかなんかのボスか、伏間は?

ダンス同好会の面々から憐れみの視線が集まる。

伏間と対等?に話せる俺は何だかんだ彼女らに慕われている。

先輩にも容赦なくづけづけと言いたいことを言う伏間にダンス同好会の面々は萎縮して従ってる形だ。


「──ってことだけど、なんかある?」

伏間が部員を見渡し、促した。

全員がぶんぶんと横に首を振る。


ダンス同好会の部室──視聴覚室を後にした俺だった。背後から呼び止められ、立ち止まり振り返る。

「久代先輩っお訊きしたいことがあるんですけど......」

「うん。どうしたの、宇佐見さん?」

「あのっえっと......伏間先輩と付き合ってるんですか?」

「......付き合ってないけど」

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