第7話 戦闘レベル 

 私の発言に勇者様はキョトンとしていた。


「ケロナちゃんって【戦闘レベル】を知らないのか?」


「うん、知らない」


 私の発言に勇者パーティの女共はクスクスと笑っている。


「聞いた? 流石は辺鄙へんぴな場所に住んでいる田舎娘ね」


「そんな事も知らないなんて、まともな教育をされていないのね、恥ずかしい子だわ」


「やめてあげなさい、本当の事を言ったら可哀想でしょ」


 私を馬鹿にしているのがよ〜く分かる言葉選びしてるね〜...。


 もしも〜し? 小さな声で囁いてるようだけど全部こっちまで聴こえてますよ〜?。


 正面切ってそう言ってやりたいのはやまやまだが、自分が【戦闘レベル】という単語について無知なのは本当なので反論できないのは確かである。


 なのでここはグッと堪えてその事について話を聞く事にしよう。


 私の無知さを見かねたキィアが【戦闘レベル】について話してくれた。


「【戦闘レベル】ってのはその人の力量を指し示す言葉だ、基本的に数値が高ければ高いほどその人が強いって事になる、教会に行けば今の自分のレベルを把握できるからケロナちゃんも一度は行ってみるといい、まあ戦闘経験なんてないだろうからレベルは初期値である1のままだと思うけど」


「ふ〜ん、そんな言葉があるのか、ありがとう1つ賢くなった」


 私は勇者に感謝の言葉を伝えると、草むらからスライムが飛び出してくるのだった!。

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