俺の人生は、キマりすぎた勇者が見た幻覚だったらしい。

川口那央

#1 プロローグ:現実から醒める薬

 こんな自伝じみたものを書けるほど上等な人生など送ってこなかったが、とにかくそっちの世界、つまり現実での出来事を早いうちに書き留めておく必要がある、なにしろ俺はもうすでに異世界の住人になりかけているんだ。いつこれが逆転したっておかしくはない、もしかしたらすでにそうなっているのかもしれない。あまりに心細くて文字を書く手が震える。夢見ていたことだとはいえ、異世界への転生が本当に起こるなんてそう簡単に信じられるはずがない。でも、事実そうなったとしか思えない!


 いや、いきなりこんなことを言っても意味不明だろう、自分でさえまだ何がなんだか理解できていないんだから。目を閉じて深呼吸する。うすい胸板が膨らんで縮むのがわかる。たしかに俺はここにいる。そっちと比べれば顔も背丈も中学生のころみたいに幼くはなったが、やはり俺には違いない。身体だけ見ればタイムスリップしたみたいな気分だ……まわりの世界が何もかも変わってしまったことを除けばだが。


 とにかく俺が、つまり宇田川リクが本当はどんな人間だったのかについて、そしてあの日あのいかれた物質を肺いっぱいに吸い込んで、この異世界までぶっ飛ばされて来た瞬間のことを、現実として思い出せるうちにまず記しておかなければならない!





 幼いころから夢見がちな子供だった。決して良い意味じゃない。身のまわりのこと、例えば学校とか勉強とか将来の夢なんかには少しも興味が持てなかった。そんなのは何もかも偽物で、この世界には何かもっと重要なものが隠れているんじゃないかと空想ばかりしていた。それがいったい何なのか見当もつかなかったが、なぜか確信に近い予感だけを抱いていた。おかげで友達なんかほとんどできなかったし寂しいとさえ思えなかった。


 それでもただひとり本当に仲良くなれたのがユイだった。住んでいる団地が一緒なこともあって、小学校に上がったばかりのころからよくふたりで遊んでいた。彼女は活発な性格だから俺と違って友達が多かったし、クラスの中心にいて目立つ子供だった。一方、俺はひとりで埃くさい図書室にこもって本を読むのが好きだったし、そもそも登校しない日さえよくあった。


 どうしてそんな俺とユイが親しくなったのかは今でもよくわからないが、たぶん「こいつはこの世界には何も期待していないんだろうな」というふうに、互いの抱える厭世観を無意識のうちに共有していたからじゃないか。性格は真逆だけど、きっと根底に同じものを嗅ぎ取ったのだろう。


 たとえばユイは快活な笑顔をふりまく合間にふと恐ろしいくらい醒めた眼をすることがあった。ふたりだけでいるとき彼女はいつも寂しがっていた。


「おじいちゃんもおばあちゃんも、こないだ生まれたばかりのかわいい妹も、そんなのどうだって良いんだよね、何かもっと大切で本当のものが見たい、ねえ、ここにあるものはたぶん全部夢の破片なんだよ、そんな気がするよ」


 ユイは桃みたいな頬を指で軽くつまみながらよくそんなことを語った。興奮すると右頬をつねるのは彼女の小さい頃からの癖だった。


 ユイにはお父さんがいなくて、お母さんもちょっと変わった人だったから、遊ぶときはたいてい俺の家に来た。そしていつも同じテレビゲームをやった。


 そのゲームの中にはひとつの広大なマップが用意されていて、リアルに作られた街や草原や海を自由に動き回れる。小学生の俺たちは小難しいストーリーなんか後回しにして、いかに主人公をゲームの内側から脱出させるかに心血を注いだ。


 つまり、キャラクターがゲームから現実へ飛び出すことができるのならば、それを応用してこの俺たちも現実の外側へ脱出できるんじゃないかと考えたのだ。無機質な空気の漂うゲーム内世界と同じように、俺たちの住むこの現実も空虚な場所なのだと硬く信じ込んでいたから、その外側へ逃げようとし始めるのは当然の成り行きと言えた。


 パソコンで調べた隠しコマンドを入力したり、ディスクをわざと途中で抜き取ったり、本来想定されていないような操作をいろいろやってみたけれど、結局この試みはうまく行かなかった。そもそも何がどうなればキャラクターが現実へ出て来たと言えるのか、その困難さは小学生の俺たちに理解できるはずもなかった。


 ユイはつまらなそうにコントローラーをかちゃかちゃ弄りながら呟いた。


「この人、かわいそうだよ。だってこれが世界のすべてだと思いこんでるんだもん。でも本当はユイたちが操作してるでしょ? 電源を切ったら消えちゃうんだよ、どうにかして助けてあげたいよ。それともこのまま気づかないほうが幸せなのかなあ。ねえ、ユイたちもこいつみたいに操作されるキャラだったらどうしようね?」


 ユイによって無理やり壁へめり込まされた主人公が、画面の中で荒いポリゴンの笑みを浮かべていた。



 そうやって俺たちは順調にひねくれを維持したまま育った。中学も高校も同じところに行き、相変わらず仲良くしてはいたけれど、彼氏と彼女みたいな付き合いにはならなかった。周りからそう思われることはあったし、もちろん人間として好きではあるが、俺たちは本当にそんなつもりで親しくしていたわけじゃない。とにかく世界は空虚なものだということをいまだ絶望的なほどに確信していたし、その諦観はどんどん膨れあがった。せめてその虚しさを共有できる相手を欲していたに過ぎないのだ。


 成長するにつれて知識も付いてゆき、やがてもっと現実的な脱出手段を探すようになった。つまり、世界を変質させるためには、世界を映し出す脳そのものに手を加えるべきだと考え始めた。


 まず最初に試したのはアルコールだった。高校生のころのある日、両親が家に居ないのを見計らって、うちの父親秘蔵のたぶん高級なウイスキーをコカコーラで割り、ユイとふたりで飲んでみたのだ。


 慣れない手つきで乾杯して、ユイはひと口飲むなり「うえっ、なにこれ。消毒液みたい」と舌を出した。俺も同じ感想だった。どうして大人たちがこんなものを喜んで飲むのか意味がわからなかった。


 しばらくすると確かにほんのり朗らかな気分になってきたものの、すぐに具合が悪くなってしまった。残念ながら(もしくは幸運なことに)俺たちはふたりともアルコールに耐性が無かったのだ。だから酒に逃げることは早々に諦めた。


 でも、酔ったユイが珍しく、ふっと弛んだ、しかし翳のある本物の笑みを見せたときに、人類がこの物質を好んできた理由が少しだけわかった気がした。



 そんなふうにして高校時代も煙みたいに過ぎ去った。ユイは俺よりずっと勉強ができたから、誰もが知るような有名大学の理学部に苦もなく入った。彼女の賢さは昔から知っていたので驚きはしなかった。


「本当にべつに何でもいいけどさ、入れそうだから入っておくよ。そのほうがきっといろいろ得でしょ?」と彼女は何でもなさそうに言った。


 一方の俺はわざわざ大学に行ってまで勉強なんかするつもりはなかったけど、高校を出たら何をやるのか少しも考えていなかったし、両親の強い後押しもあって入れそうな大学へ適当に入学することになった。


 でも当然その程度の熱意で学業に身が入るわけもなく、一年生が終わるときにさっさと辞めてしまった。それ以降はずっとアルバイトで最低限の金を稼いでくだらない生活を続けている。面白いことなんて特にない。親に合わせる顔などあるわけないし、実家にはもう長いこと帰っていない。


 そして俺たちはさらに本格的に現実のバグ技を試すようになっていた。要するにいろいろな薬物の自己投与をやり始めたのだ。断っておくが、これは安易な現実逃避なんかじゃなく、どうにかして現実と向き合い克服するための探究だ。少なくとも俺たちはそのつもりでやってきた。それをくだらないニュースみたいに心の弱さとか逃げだなんて断罪してほしくはない。もともとここに求めるものは何も無いし、ここで失って困るものも無い。だからやりたいことをやりたいようにやるだけだ。そのためには手段も倫理も法律も関係なかった。


 有名どころはシャブとヘロイン以外だいたい試したと思う。愛も平和も幸福も、宇宙に隠された真理さえも、たった数千円あれば買えることを知った。でもそれだけだ。しばらく世界に愛が満ちて、安寧がすべてを包み込んで、世界そのものを理解できた気がしても、俺がここに閉じ込められていることだけはびくともしなかった。スーパーマーケットで数時間だけ床の掃除をやれば俺は世界の真理を一回分買えるのだ。なんてすばらしき資本主義だ! そんなの俺たちが求めているものじゃなかった。


 根本的にここから抜け出せるような、本当の世界へ導いてくれるものなんて、もしかすると無いのかもしれないと思い始めていた。ぴったりと閉じたこの継ぎ目のない世界だけが、ここにあるすべてなのかもしれない。


 だとすればもはや俺たちはただの登場人物に過ぎないじゃないか。ピンボールの玉みたいに台の上であちこち転がって弾けて落ちたら終わりだ。そんなところで人はどうやって生きていくべきだろう。俺たちに何ができるというのだろう!



 思い返せばなんて短くてスカスカな半生だ。まあともかく、これでようやく例の瞬間について書くことができる。この俺にとってそれはつい数時間前の出来事のはずなのだが、恐ろしいほど深い断絶を挟んでしまったいま、すでに忘れかけた夢みたいに記憶の端っこへ頼りなく引っかかっているに過ぎないが……



 俺とユイにとってはこれが二十二回目の夏で、ひどく暑い日だった。バイトは休みで特にやることも無かったので、朝から部屋で大麻を吸ってゲームをやったり動画を見たりだらだらと過ごしていた。激しい日差しがようやく落ち着いてきたころ、ソファでうとうとしていた俺は突然鳴ったドアチャイムでふと目を覚ました。


 来るならあいつしかいないだろうけど、いつもの癖で一応ドアの覗き穴から外の様子を窺うと、至近距離でこちらを覗き込んでいるユイとぴったり目が合った。思わずのけぞり、ドアをそっと押し開いた。


「ビビらすなよ、寝てたんだぞ」と、乾いた目をこすりながら抗議する。


 ところがユイは何やらひどく興奮した様子で、叩き起こされた俺の文句には耳も貸さず、秘密の研究成果をいきなりまくし立てた。


「ねえ見てこれ、すっごいのができたんだよ、歴史が変わるかもしれないんだよ」


 彼女はそう言って小さな瓶を掲げ、俺の目の前で振ってみせた。その中には何やら白い粉のようなものが透けて見える。


 ユイの眼はいつもよりぎらぎら光り、興奮と焦燥を混ぜ合わせたような異様な輝きを放っていた。まだ大麻の酔いと寝惚けが残っている俺には何がなんだかわからない。


「なになに。まあ、とりあえず入ったら」と宥めて部屋に招き入れてからも、ユイは落ち着かない様子でそわそわと部屋中を歩き回っている。


「きっと私はホフマンとかシュルギンなみの歴史的大発見をしたんだよ、教科書載ったらどうしよう、ねえ聞いてる?」


 紅潮した右頬をつねりながらユイはそう言った。昔からやや誇大妄想癖のある奴だったが、今日はいつにも増して様子がおかしい。とりあえず、暑くて寝汗をかいたし喉もからからに乾いていたので、冷蔵庫から冷えた缶のコーラを二本取り出して片方をユイに渡した。


「ちょっと落ち着けって、あんまり部屋の温度を上げないでくれ」


 彼女を無理やりソファに座らせて断片的な話をまとめると、とにかく何だかすごい幻覚物質を合成したということらしい。大学の設備を勝手に使って実験を繰り返しているとは以前から聞いていたが、いったい何をやろうとしているのかまでは知らなかった。高度すぎてどうせ理解できないし、聞くまでもなく何かおかしなものを密造しているに決まっていた。


 俺は化学なんて赤点以外を取ったことがないので何度説明を聞いてもやっぱり理屈は全然わからなかったが、とにかくこれは今までにない新しいタイプの幻覚物質に違いないのだとユイは主張する。


「何回も調べたんだけど、どこにも載ってないし研究された形跡もないの。つまり私が第一発見者ってこと。すごいでしょ? すごいんだよ!」


「そりゃすごい、よくわからんけど。で、もう試したの?」


「うん、ほんのちょびっとだけどね、これは次元が違う。何もかも変わったんだよ、すべてが夢みたいにさ。いや、今いるここが夢に成り代わるんだよ、これはまさに夢の物質ってこと!」


 ユイは俺の目の前まで瓶をぐいっと近づける。それを聞いて正直かなり怖気づいた。ユイがこんなにも興奮するなんてめったにないことだし、俺の知識不足を抜きにしても何を話しているのかよくわからない。試したという物質の効果がまだ抜けきっていないのかもしれないし、もしかすると、いま言っていることがすべてそれによる錯乱と妄想の可能性さえあるのだ。


 指でつまめるほどの透明な小瓶を受け取って中を透かし見ると、白い粉末が小さじ一杯ほど入っている。振ってみると中身もさらさら揺れ動く。


「それで、俺で人体実験しに来たってわけか」


 午睡を邪魔された仕返しにちょっと冗談を言うと、ユイは不服そうに口を尖らせる。


「人をマッドサイエンティストみたいに。とにかく試してみてよ、十秒も経てば戻ってこれるから。と言っても、こっちの時間で数えての話だけどね」


 ユイは意味ありげに微笑した。怖くないと言えば嘘になるが、今さらビビったって仕方ない。失うものなんて俺たちにはもう何もないんだ、最悪でも死ぬだけだ、そう自分に言い聞かせる。効果が切れるまでたった十秒。サイケデリクスにありがちな時間感覚の変容を加味しても、物理的に永久に幻覚世界へ閉じ込められるなんてことはあり得ないはずだ。停止しかけた世界で神様もどきに説教されるくらいなら慣れっこだ。俺はテーブルの上に置いてある金属製のパイプを手にとった。


「粉だけだと火がつきにくいから、何か他に燃えるものがあったほうがいいよ」とユイが言うので、グラインダーに残っていた大麻をまず火皿に薄く敷く。


「量は?」


「ほんのちょっと。耳かき一杯ぶんくらい」


 俺は小瓶の蓋を開け、同じくテーブルに置いてあった耳かきを拭い、慎重に粉末をすくう。緊張で鼻がむずむずしてきたがくしゃみなんかしたら最悪だ。先端にこんもり一杯分の粉を盛り、火皿へ敷き詰めたバッズの上にふりかけて、旅立つ準備は整った。


「ちょっと多いんじゃない?」とユイが急に弱気になる。俺はにやりと笑い返す。


「まだ二人目の実験台だ、どうせなら俺は人類が初めて行くところまで行くよ。わかるだろ」


 大きく深呼吸をしてから吸い口を咥える。ユイは楽しそうにくすくす笑った。


「いい度胸じゃん。行ってらっしゃい、気をつけてね」


 ユイがライターに火を灯しパイプの先端へ近づける。俺もパイプをライターに近づける。ちらりと横を見るとすぐ近くで目が合った。喉が焼けないように気をつけながらゆっくりと煙を吸い込む。燃焼する大麻の嗅ぎ慣れた匂いに混じって、つんとした刺激臭が鼻の奥に染みる。


 しばらく肺いっぱいに溜めてから斜め上に向けて吐き出した。黄味がかった濃い煙はくるくると渦巻きながら空間へ溶け込んでいった。


 軽く咳き込んで、それが始まるのを待つ。喉がイガイガする。


 まだ何も起こらない。緊張と期待に満ちた静かな瞬間が持続する。


 台所の蛇口から、水滴がぴちょんと落ちた。


 別にどうもしないじゃん、そう言いかけた瞬間、視界が一気にぐらりと揺らいだ。始まった、どこかからセミの大群の鳴き声みたいな音が聞こえてくる。そういえば今は夏なんだ、初めて聞く懐かしい音色だ。徐々にそれは大きくなり、金属的な鋭さで宇宙全体に響き渡る。


 それと同時に視界のあちこちへ奇妙な幾何学図形が浮かび上がる。あっという間に部屋の様子がわからないほど激しい色と模様の洪水が始まる。すべてが曼荼羅に包まれる。遠近感がぶっ壊れる。手の届く距離に無限がある、いや本当はいつも俺の前には無限の距離があるじゃないか、ただ見えていないだけで……


「ああ、これはすげえよ、色が……」という言葉がどこかから聞こえる。いや、あれは俺の声だ、自我が激しく混線する。思考が無限に重なり合って、もはや俺は俺の手綱を握りきれない。ちょっとやばい、何がなんだか……





 ふと何もかもが静かになった。長い夢から醒めたみたいに、無の地平から意識が立ち上がった。


 さっきまで手にしていたはずの金属のパイプが無く、代わりに大きな筒状のものを握っている。片腕くらいの長さと太さがあり、茶色い石みたいな材質でできている。これは何だろう?


 いや、おかしいのはそれだけじゃない。そもそも、ここはどこだ、どうして俺は外にいる?


 まわりには濃緑の草原と青い空、なぜか俺は小高い丘に座っていて、下った向こうにレンガ造りらしき古風な街並みが見渡せる。その街はいびつな円形に広がり、中央には西洋風の立派な城まで建っている。


 すぐ近くで数人の少年が俺を囲むように座っていることに気がついた。ある者は心配そうに、ある者は好奇心にあふれた様子で、みなが俺の顔を覗き込んでいる。


「おかえり」と、その中のひとりが呟いた。


「へえ?」


 返事というより、漏れた空気が喉を鳴らしただけだった。


「本物の龍の肝に比べれば生ぬるいらしいが、わざわざ博士に頼んで合成してもらった特製品だぜ。偽物とはいえ異世界までぶっ飛ぶって聞いたが、どうだった?」


 意味がわからない。しかし、幻覚にしてはあまりにもリアルだ、こんなものは未だかつて体験したことがなかった。まぶたをゆっくり閉じて、もう一度開いても、眼前に広がる光景は変わらない。どこを見渡しても慣れない違和感があり、しかしすべてが激しい現実味を纏ってそこに存在している。


 なるほど、異世界転生というものがありえるならば、きっとこんな感じなのだろう。俺は驚きのあまり過剰に冷静になって、ぼんやりとそう考えた。

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