ふと

自分の手を

眺めてみる


とても

ガサガサした

デコボコとした

手だ


言うなれば

ずっと使い続けてきた

道具のようなもの


まあ確かにそうなのだが


今までの

幾星霜の年を

一緒に過ごしてきた

相棒だ


豆もあれば

火傷跡もある


けっこう

乱暴な使い方も

してきた


それでも

今まで

壊れず

廃れず

文句言わず

俺についてきてくれる


そもそも

文句を言う

口は

手にはないが


これはもう

言うなれば

皆勤賞だ


これからも

ずっと

その皆勤賞を

取れるように

頑張ってくれよ


俺の手

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る