写真


「写真」というものは

不思議だ


まるで

そこだけ

時間が切り抜かれたかのように

思い出が切り抜かれたかのように

一枚の紙に

残り続ける


良い思い出でも

嫌な思い出でも

消さない限り

そこに残り続ける


そして

残り続ける限り

人の心にも

残り続ける


それが

人によって

良いものなのか

悪いものなのか

それは分からない


だがどちらにしろ

「写真」というもの自体が

世紀の発明であることに

違いはない


そして

それがどれだけ

人を救っているかは

計り知れない


それだけ

「写真」というものは

可能性の塊なのだ



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