第15話 愛してる

何度も繰り返す

「愛してる」

所詮

俺の独り言だ

知っているよ

君が欲しいものくらい

強く愛を求めながら

俺ではない

他の誰かを見ているんだろ?

独善的な行為

不満だよ

果てた後には俺は置き去り

そそくさとシャワーへ向かう君

余韻すらない

天井を見上げ俺は思う

急遽だ

そして呟く

「愛してる」



【narusegoto】

『君が寝てる間に』

の健太郎は

さくらと付き合っていた期間も

こんな気持ちだったのではないでしょうか?

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