第6話 カーテンが揺れた

暑い夏

窓を開けると

君を見つけた

突然、目の前に現れた君は

とても綺麗で

溶けそうなアイスクリームを握ったまま

俺は、見とれていた

生温かい風が吹き

レースのカーテンが揺れた

彼女がこちらに目をやり

「こんにちは」

と言って、クスクスと笑う

その瞬間、心は奪われた

俺は、彼女に恋をした


【narusegoto】

短編『溶けそうなアイスクリーム』

での尚の初恋の瞬間を切り取りました


尚はよくいる高校生

アイスが大好きで

だらだらと過ごす夏休み

まだまだ未熟で幼さの残る彼が

はじめて異性を感じた瞬間です



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