かなたの詩集~ひとしずくの想い~

かなた

feeling

つい溢れた ため息に 落とす視線

ふと見れば 路傍の露草


見上げた空は 曇りがちでも

心に挿した 1輪の陽光あかり

いつの間にやら 流れる時間とき

置き去りにした 季節を感じて


いつからだろう

気づけなくなったのは

麗らかな桜や 金木犀の香りに


いそいそと消化する毎日

コンクリートに囲まれたこの街にも

ちゃんと感じられる 四季は巡る


雫ごしの紫陽花

見えてきた青空に 少しずつ晴れる心


思い出した

世界は

こんなにも 美しい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る