白鷺姫と一人の小人(あと、王子)

上田 直巳

第一章・白鷺姫

プロローグ



王妃様は魔法の鏡にお尋ねになりました。

『鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰だい?』



――Who is the fairest in the land?


――To be fair, my Queen...



魔法の鏡は答えました。

『ほな忖度そんたくなしにいきまっせ……』


そうして魔法の鏡は、遠い森の奥をその身に映し出します――


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