無い島

ビダイ物語

第1話 プロローグ 無い島をつくった

無い島をつくった。


無い島は簡単にできたが、無いものは無い。


無いからこそ、無いよさが分かる。


無い島の周りは、水だか、液だか、沼だか、海水だか、泥水だか分からないものに囲まれている。


無い島には食べ物が無い。


とりあえず、おいしいと思われる空気を吸ってみた。


味は無いが、おいしいと思えば、おいしいのだ。


私は、特に意味も無いが、この無い島に移住した。


管理人兼、住人である。


これから始まる、無い島での生活は、それほど期待感も無い。


無いことで生まれる何かを見つけてはいけ無い。


無いままに無いことで泣いたりし無い。


無い島を内藤という言葉遊びで逃げてはいけ無い。


無い島に夜が来た。


真っ暗で何も見え無い。


この話を続ける自信なんか無いが、無い島の管理者、住人として、無い話を書いてみたい。


テーマは設けず飛躍しない話なので、トンデモ無い話として読んでいただけたら幸いだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る