MySweetDying
我が愛しの最期の瞬間よ
今までどれほどお前に逢いたかったことか
お前への想いが
気の狂わんばかりの想いが
いつしかお前を最高に美しくせんがための
強烈な拘泥となっていた
私はお前に会う為に
今まで何度も急いては仕損じてきた
お前は最高に愛しくて
お前は最高の恐怖だった
お前の魅力に怖じ気づく度に
お前を醜いまま迎えにいく己を恥じた
お前は最高に崇高で
安易な誘いには決して乗らなかった
私はお前の許しを請うため
お前に相応しい男になろうと誓った
お前を最高に美しくするため
お前を最高に美しく迎えるため
我が愛しの最期の瞬間よ
今までどれほどお前に逢いたかったことか
お前への想いが
気の狂わんばかりの想いが
いつしかお前を最高に美しくせんがための
強烈な拘泥となっていた
だからせめてお前との婚姻は
私に決めさせてくれないか
いましばらくの支度がいる
それまで待っていておくれ
やあ 待たせたね 我が愛しの最期の瞬間よ
いつしか私はこんなにも年老いてしまった
お前を随分待たせたが
お前は未だ変わらず美しいままだ
お前を最高に美しく迎える準備は整った
いま迎えに行こう
あのとき醜く仕損じた方法で
いまこそ最高に美しく
さあ 我が胸に 今
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます