第3話

 真っ先に冒険者となった理由は色々とあった。


 家から追い出されて金を手っ取り早く稼ぎたいとか、俺の力を生かせるからとか。


 ただ、一番の理由はしっかりと依頼内容を考慮すれば安全だからだろう。


 街を出れば魔物と呼ばれている凶悪なモンスターが彷徨いている。だが、俺の力によって魔力の流れなどを把握することにより、強い魔物と遭遇せずに逃げることが可能だ。


 故に、雑魚だけ狩りまくって安全に稼ごうと考えていた。


 しかし、改めてギルドに置かれている依頼票を眺めるとFランクが受注できる依頼はゴブリン討伐か採取依頼だけだった。


 ゴブリン退治の報酬額は一番の近場である森で五匹倒して銅貨二枚の報酬である。


 ただただ安い。


 俺が近距離戦で勝てなかったゴブリンがこの価格である。というか、一番弱い魔物はゴブリンなのだろうか。


 もしや、普通の冒険者なら負けないのか。


 俺は遠距離でなら仕留める方法はあるにはあるが、近距離では勝てる気がしない。


 俺の武器は弓だ。


 ゴブリンのような薄い肉付きの魔物限定で倒せて、精霊の力を十全に発揮するならば相性が良い。補正が掛かるというべきか、精霊の力を借りて魔力を読めば動きが予測できる。


 思い通りに狙ったところへ当たるのだ。


 だけど、危険は付き物。わざわざ討伐依頼は受けなくてもいいだろう。報酬が安いし、ゴブリンの耳を剥ぎ取る労力もいる。


 それに、矢にいちいち金が掛かる上に、ゴブリン討伐は報酬が割りに合わない。


 採取依頼にしよう。


 とりあえず、こつこつ採取依頼で冒険者ランクを上げる方向性でいく。


 安全を確保しつつやろうか。






 採取依頼を受注し、身支度に時間を取られながらも関所へやってきた。


 紐で首にぶら下げている物を取り出し、城壁を警備する兵にかざす。


 胸元から取り出したものはブロンズ色の長方形。


 冒険者ならば携帯を義務付けされているもので、ギルドプレートと呼ばれているものだ。冒険者のランクを色で示し、名前が彫ってある。


 ギルドプレートは身分証にもなっており、門を行き来するために必要な通行許可証でもある。


 門兵から許可を貰い、草原を歩いていく。


 ここは遮蔽物が岩場しかないため、魔物が居ることをすぐに視認できる。


 とはいえ、英雄に選ばれたおかげで精霊の力を借りられる俺は直接見なくても魔物がどこにいるのか分かってしまう。


 空気中に纏まった存在、青色の発光体が精霊だ。


 青色の塊は無数に点在し、本で読んだことがあるが、魔力に密接な長耳族とかの種族は視ることができるとか。


 全く逆の魔力を持たない俺が視れることがおかしいが、精霊は言葉に出さずとも俺が頭の中で指示すれば従ってくれた。


 魔力体とも言える精霊に薄く広がってもらい、精霊の感覚を共有する。


 そうすると人だろうと、魔物だろうと、水や風にも魔力は含まれていて、あらゆる物を感知できるようになるのだ。


 広大な平原全体を魔力感知を可能だが、範囲を広げれば広げるほど頭痛がしてしまう。


 周囲一帯を魔力感知しながら進む。


 視える限り単独のゴブリンだけだ。


 距離も遠く、採取依頼の現場たる森までならゴブリンも追っては来ないだろう。


 出来るだけ、弓矢も無駄にしたくはない。


 ゴブリンとの距離を詰められないように意識を払いつつ、草原から森へ移動する。


 森に入るとひとまず適当に奥へと入り、薬草の密集地帯を目指していく。


 土の香りをかぎながら、大地を踏みしめる。


 そこで、ふと違和感を感じた。


 魔力の流れが乱れているような気がする。騒がしいような、慌ただしいような。


 頭痛がしない範囲を索敵しているが、特におかしな点はない。


「気のせいか……?」


 首を傾げた俺はそのまま進み、お目当ての薬草を見つけた。


 幸先良く薬草を発見し、嬉々として鞄に摘んでいく。苦味が凝縮したような匂いに鼻水が出そうになるが、袖で脱ぐって同じ作業を繰り返す。


 鞄の半分ほど薬草を摘みつつ、森の中腹で休憩でもしようかと考えていたら。


 ――魔物が発する咆哮が聞こえた。


 俺は咄嗟に鞄を投げ捨て、茂みの中へ身を隠して屈んだ。


 しばらく動かずに待機しながら、静まり返った周辺の魔力の流れを凝視し、辺り一帯の魔力の流れを読みつつ索敵範囲を全力で広げた。


 こめかみに痛みが走るが、すぐに魔物の場所を特定。


 距離はそこそこ遠い。


 だが、おかしい。


 魔物の反応はゴブリンではない。魔物はゴブリンぐらいしか見たことがないので判別できないが、内包する魔力量の多さは遥かに多い。しかも複数だ。


 こんな森に入ったばかりの浅瀬に別の魔物の気配。しかも複数となるとギルドに報告する義務が生まれてしまった。


 それと、人が戦っている。最近、視たことがある魔力を持った二人だ。


 どうせなら詳細を確かめるために、正体をこの目で確認すべきだろう。逃げることを徹底すれば、俺でも難しくはない。


 身を隠しつつ、咆哮が上がった発生源へ近付いていく。






 茂みをかき分けて見た光景に俺は目を疑った。


「……最悪だ」


 思わず、言葉が漏れる。


 目の前――森の開けた場所にオークがいた。図鑑で見た通りの姿で、最悪なことに群れをなしている。それだけだったらやり過ごせばいいものの、冒険者を取り囲んでいたのだ。


 オークと相手をしているのは俺と同じく新米冒険者二人。


 二人はどちらも女性で、初々しさが残る顔立ちからして十五歳とかそんな所。推定で俺の四つか五つは年下である。


 というか、ギルドで和気あいあいと騒いでいた学園の生徒二人だ。


 ――そんな彼女達はオークと戦い、結果として敗北していた。


 オークの脅威度は指定ランクDとされている。あくまで単体のオークに対し、ギルド側が目安として付けたランクだ。


 今日登録したばかりの冒険者が挑む相手ではないし、複数のオークがいれば難易度が跳ね上がる。


 何より、生々しい戦闘の跡が残っている広場には倒れ伏したオークが五匹いた。生き残っているオークは四体。


 彼女達は計九体のオークに襲われていた。


 ――何故、逃げなかったんだ。


 本来ならオークを複数確認した時点で撤退し、ギルドに報告するべきなのだが、その若さ故に挑んでしまったのだろうか。


「フゴッ!」


 オークの興奮した鳴き声が森に響き渡る。


 豚を二足歩行させた巨体に、緑色の肌が特徴的な魔物。そんなオークは醜悪な顔に勝ち誇った笑みを浮かべており、雄叫びを上げていた。


 剣を持って勇敢だった少女は今や逆さまだ。両足ごとオークの太い腕に握られ、長い金髪を地面に垂らしている。


「ティリアッ! 私ごと撃ちなさい!」


「で、でも……リティちゃんが!」


 オークに弄ばれ、逆さまで揺らされる少女がもう一人に叫んだ。眦をつり上げ命令する様は、現状が嫌に切迫していることを物語っている。


 しかし、相方の杖を持つ少女は迷うばかりで、魔法を唱えようとはしない。


 同士討ちを避けようとするあまり、魔法を使おうとしないのだ。


 その選択が最悪な方へと進むことを分かっているのか。


 このような状況下なら、四の五の言ってはいけない。


 オークに捕らえられた彼女の言う通り、魔法を放つべきだ。


 人質を解放しなければ状況が悪くなる一方。元々、数の優位がオークにあるのだから人質が取られた今、劣勢が更に下り坂になったようなもの。


 四対二が四対一になって、勝てるとでも?


 このまま行けば、登録したばかりの冒険者二人はここで死ぬ。


 これは疑いようのない事実で、数時間後には嬲り殺されているだろう。


 なんでこんなことに、頭を抱えたくなる。


 だが、俺は決めなくてはならない。行動を移すとしてどうすればいいのか。


 彼女達を見殺す?


 俺だけじゃ救えないから?


 そう決めつけて見なかったことにする?


 無理だ。出来ない。俺はそんなに出来た人間ではない。


 彼女達は十五歳そこらの少女だ。見捨てるにしては、あまりに若い。


 俺がこのまま黙っているわけにもいかないだろう。


 だけど、俺には救うすべがない。


 英雄に選ばれたとしても、その力は魔力感知に長けているだけだ。


 武器も弓矢ではオークの分厚い肉に阻まれ、矢が通らない。


 ――無能のハルト。


 身体強化を扱えず、魔法も初級ですら唱えることが出来ない。


 だが、だからといって、彼女達を見捨てることもできそうにないのだ。中途半端で、本当に俺はアホなのだと自覚する。


 助けたところで何の得にもならないし、見なかったことにすればいいのに。


 でも、そんなことをしたら後悔する。


 彼女達を見捨てて生きて、後悔を背負いたくない。


 俺にはそんなことが耐えられる自信がないから、覚悟を決めよう。


 助けるのだ。


 やれることはやる。せめて、英雄の力を駆使すれば、彼女達を逃がすぐらいは出来るはず――。




 こちらの存在は茂みに隠れてバレていない。


 時間的猶予は無いに等しいが、この現状を覆すためにも手にする武器を確認した。


 肩に担いだ弓と、十二本の弓矢。武器と呼べるものはこれだけ。


 これでオークを倒せるのか。命中させるのには自信があるが、致命傷を与えなければいけないとなると不安が残る。


 十二本の矢。四体のオークを相手にするには、三本の弓矢で一匹を仕留めなければならない計算だ。


 一本も無駄には出来ず、一発で仕留める勢いが必要だろう。


 どうにも心許ない手持ちだ。どう駆使してもこの状況を打破できそうにない。


 だが、やるしかない。


 ――弓矢を一本取り出し、弓につがえる。


 茂みに隠れている俺は狙いを定め、少女を振り回すオークを標的に、弓矢を引き絞った。


 狙うは眼球一択だ。肉が分厚いオークでも、眼球をやられれば一堪りもないだろう。


 この距離であのぐらいの的なら確実に命中し、どれだけ動こうとも俺なら当てられる。精霊の補正が効いているおかげだが、弓矢の練習は人一倍やった。


 外した所で頭に当たればいいという楽観もある。一発で簡単に仕留められるとはそもそも思っておらず、良くて二発で倒したい。


 オークの膂力は凄まじくて真っ先に警戒してしまうが、一番の驚異は生命力だ。


 冒険者が与するギルドでも、オークの脅威度は高く認定されている。


 理由としては、分厚い脂肪で剣と魔法があまり効かないのだ。致命傷まで攻撃を与えるためには相応の時間が掛かり、高確率で危険な間合いでやり合うことになる。


 といっても、弓使いで魔力ゼロの俺は近距離で出来ることなんて無い。近付いたら防御力皆無で死ぬので、距離を保ったまま殺すことだけを考える。


 ――集中する。呼吸を止め、神経を研ぎ澄ます。


 魔物だろうが、人間だろうが、頭はどんな生物であれ急所。


 周囲と同化し、個という存在を消した。流れを掴みとり、風を読み、音を聴く。


 一射目。


 風を切る音。弓を引き、矢を離すと俺は結果を見ずに離脱した。


 場所を悟られたら終わり。俺に近接戦闘は専門外だ。


「グギャア!?」


 オークの悲鳴に、狙いが違わず命中したことを確認する。そのまま移動して手近な木に登り、再度弓矢を構えた。


 木の枝に登った俺は状況を俯瞰し、分析する。


 一発目の矢はオークの右目に刺さっていた。狙い通りの場所だ。しかし、致命傷ではあるが、命を落とすには浅かったらしい。


 だが、奇襲としての効果はあった。


 少女の足を握っていたオークは半狂乱で、手からこぼれ落ちた少女が地面に転がっている。


 状況がマシになったと言えばマシだろうか。その一体に同調し、他の三体も興奮しているが。


 まずまずの結果と言える。しかし、これで喜んではいけないし、焦ってもならない。


 冷静に、冷静に、冷静に。


 そんな思考に体は言うことを聞いてくれないらしい。頭は冴えていても、手が汗ばんで呼吸が浅い。


 今更になって緊張してきた。俺の行動一つで少女二人の安否が別れるのだから当然か。


「くそったれっ」


 震える指先を叱咤する。


 木の枝から狙いを定め、上空から開けた場所という好条件の中、どう取り繕っても当たるとは思えない。


 指先のせいでブレる照準。


 弓矢の軌道が読めていても、風や障害物を把握していても、動くオークに照準が合わない。


 怒り狂ったオーク達。醜い咆哮を上げ、襲撃者を血眼になって探している。


 彼女達から第三者の俺へ意識が向かったは良い。


 だが、当の彼女達が逃げる素振りを見せないが、どういうことだ。


 今なら簡単に逃げられるはずだぞ。


「クソッ」


 舌打ちする。良く見れば、オークに捕まれたほうの足がやられている。


 捻挫でもしたんだろうが、骨が折れていようと足なんて引き摺ってでも逃げてくれよ。


 俺に、オーク共を殺す手段がないんだ。


 その想いも空しく、彼女達は呆然としている。


 彼女等は乱入者が現れたことや、狂乱状態のオークが直ぐそばという状況に思考が追い付いていない。


「やるしかないのかよ……」


 振り回した木の棒。オークの知能は低く、奇襲のせいで撹乱状態になっている。


 適当に振り回す棒が彼女達に当たらないとは言い切れないし、被害を抑えるべきならオークを誘導しなくてはならない。


 いまだ健在のオーク四体。


 俺が姿を見せれば、怒り狂って追い掛けてくるだろうか。


 脳裏を過るのは囮作戦。俺自身が餌となって引き付けるべきか。


 一度でも攻撃をもらえば、俺には致命傷だ。


 ……いや、やめとこう。それは最後の手段に取っておく。それを実行する時は矢が尽きたとき。


 深呼吸して狙いを定める。狙うのは最初の一匹。突き刺さった矢に更に上乗せして弓矢を当てる。そうすれば最初に刺さった矢が脳へと届くはずだ。


 そもそも、そんな芸当できるのかと思うが、俺は学園の授業をサボって何万回と弓矢の練習をした。


 魔法や身体強化ができないから授業を受けてもすることがなく、代わりに弓矢を打ち込んで精霊の力を扱えるようにした。


 学園では史上最低成績となったが、比例して弓矢の腕前はそれなりと自負している。


 ――大丈夫、必ず当たる。何万回と繰り返した動作は体に染みついている。あんな大きな的、動いていようと外すことはない。


 自分に言い聞かせ、矢尻をつまみ、呼吸を止めて――。


 引き抜くと同時に木の枝から転がり落ちた。着地の勢いを殺して前転し、そのまま茂みに身を隠す。


「ブギャ、アアア!?」


 茂みに潜むと断末魔のような叫び声が上がった。矢は無事に命中したようだった。


 急ぎつつも慎重に草をかき分け、低姿勢を維持したまま場所を悟られないように移動する。音を立てず、移動した俺は草木の間からオークを眺めた。


 二本同じところに矢が刺さったオークは地に伏していた。立ち上がる様子はない。


 やったのか……?


 今だ半信半疑な部分もあるが、オークが狸寝入りをできるような知能はない。ということは、オークを俺が殺した。


 一体を狩れた。そのことに自信がつく。低ランク冒険者には荷が重い魔物なのだ。奇襲での戦果、誇っていいだろう。


 でも、そんなことは後だ。


 残る三体のオークが手に持つ木の棍棒を何度も地面へ叩き、姿を見せない俺へ怒りを露にする。


 危機的状況は続き、残り三体のオーク。


 同じように素早く倒す手順を脳内で組み立て、弓を射る場所を確保する。


 木の上から眺めたオーク三体は血走った目になっていて、鼻息荒く苛立っている。


 だが、ここで予想外だった。オークは姿を隠した俺に苛立ち、完全に意識が向いたと思ったが、オークの知能的に苛立ちをぶつける相手は誰でも良かったらしい。


 ――標的にしたのは姿を隠した俺ではなく、目の前にいる少女で。


 足をやられ、倒れている少女へ木の棒を振りかざそうと迫る。


 魔法使いの少女が庇うようにオークの前に立った。


 両手で持った杖で構えているが、足は震えている。


「ティリア、あなただけでも逃げなさい!」


「だ、ダメです! わ、わたしがリティちゃんを守ります……!」


 杖を正面に構え、断固として逃げない少女。


「チッ」


 俺は弓を素早く射る。


 上空へ二本。


 オークへ向かって二本。


 こうなったのは想定外だ。出来れば、怒りに任せて俺を探しに来てほしかった。


 放たれた二本の弓矢は一体のオークの頭に突き刺さるが致命傷には至らず、上空に放った弓矢は降下して更に別のオークの脳天に刺さる。


 どれも分厚い肉が邪魔で脳に届いていない。弓矢では威力が弱すぎる。


 ――場所を変えてる暇もなく、素早く弓矢を引き絞る。


 一本、二本、三本と弦に乗せて、連続でオークに突き刺さり、やっと二体のオークが倒れた。


 最後の一体。


 九本の弓矢を使いきり、残る弓矢の数は三本だけ。


 額から汗が滲み、袖で拭いて集中する。残り本数が少なくなり、失敗は許されなくなった。


 十本目となる弓矢を放つ。


 空を切り裂き、オークの眼球に狙い違わず刺さった。


「フゴッ、フゴォォォ!」


 オークは鼻息荒く、着弾した矢を引き抜くと飛んできた方向へ棍棒を投げつけてくる。巨大な木の棒は回転しながら木に当たり、俺は衝撃で地面に落ちた。


 心臓が早鐘を打つ。


 直ぐ様、場所を変えようとするが――目の前には遮蔽物がなく。


 俺の姿が丸見えとなっていて――。


「あ、あなたは……?」


 少女達が姿を現した俺に問いかけた。返答したいのだが、そんな悠長な暇はない。

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