元学年一の美少女で自慢の幼馴染は元カレ(俺)を寝取り復讐します!

さい

起 復讐を誓う日

 本作は『学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します! ifルート』のその後のお話です!

 まだお読みではない方は『学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します!』の3章を読んだ後にまた来てください!

 是非、本作の方に⭐︎⭐︎⭐︎を!


───────────────────────


 それからというもの、私は優斗とよくするようになった。


 私の家でもした、カラオケでもした、漫画喫茶でもした、とにかくいろんなところでした……そして、優斗の家でも──。

  

 そのたびに私たちはお互いのことが好きになり、どんどんとしたいという欲は強くなっていった。


 そんなある日のことである──。

 私たちはいつものようにした後にベッドで横になって……。


「なぁ、玲?」

「ん?」

「俺さずっーと不思議に思ってたことがあるんだ?」


 なんだろ……。

 私も一つある。

 それはなんで、優斗は私の記憶が戻らないと思っていたのかだ。


「それはさ、なんで玲の記憶が戻っているか……だ」


 何その……戻るなみたいな言い方……。


 なんでだろう……私の目からは涙が流れた。


「私の記憶は戻らないでほしかった? こんな、私だもんね……」と泣きながら言うと優斗は私を優しく抱いた。


 肌と肌が直接当たりとても気持ちがよく、とても落ち着く。


「違うんだ、俺さ玲と別れた理由は翔悟との関係じゃない」

 

 え……なら、なんだって言うの……。


「玲の記憶は戻らないって夜空から聞いて俺は関わるのをやめたんだ」


 また、夜空か……あいつ、優斗に何かを吹き込んだの?


「そうなんだ……」

「でもさ、現に玲はこうして記憶を戻してる。なんか、おかしくねぇか?」


 夜空、あの子は一体何をしたの……?


「うん……優斗?」

「どうした?」

「そろそろ、優斗をお迎えに……」

「そ、そっか!! わりぃ!!」


 そう言うと優斗は慌てて服を着て。


「じゃぁな!!」と家を出ていった。


 別に、一緒にお迎えに行けば良いのに……。


 優斗は私の子供の名前を優斗にしたことについてはなんとも思っていないらしい。

 むしろ、「ずっと、玲といれるなんて嬉しい」と言っていた。

 やっぱり、私、優斗が好きだ。

 あの、優しい優斗が大好きだ。


 ホッとした後、私は服を着替えようとした次の瞬間……。


 激痛が頭の中を駆け巡った──。


 何……?


「うっ──」


 痛い、痛い、痛い。


「何……この痛み……」


 私は何度も争うように声を上げて叫んだ。


「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ」


 しかし、痛みは増すばかりだ。


 優斗……助けて……。


 そして……私は頭を抑えてその場に倒れた──。



 目を覚ますとそこには……病院でベッドの上にいる私が……。


 なんで、私がいるの?


 しばらくすると、夜空がドアを開けてやってきた。


 ど、どういうこと……?


 何も理解できずに困惑する私。

 でも、すぐにわかった。


「こ、こんにちわ……」と恐る恐る言う玲。


 これは姿ということを──。


「こんにちは、玲」と夜空は笑顔で言うと玲に近づく。


 それ以上、私に近づかないで……。


「あなたは、私の……」とモジモジしながら言う玲。

「親友……」

「親友!?」

「うん、大親友だよ。それも、幼馴染だし……忘れてるなんて……」

「ご、ごめんなさい……」


 そう言うことか……夜空は記憶のない私に嘘の記憶を渡したんだ……。

 でも、それだけじゃ……。


 そして、しばらくすると夜空は言った────。


「なら、教えてあげるよ……もう時期来ると思うけど優斗っていう男子が君を無理矢理犯したんだよ?」と。


 その言葉を聞いた瞬間、私は夜空に向かって殴りかかった……しかし、これは記憶のない私の記憶の中のため触れることはできなかった。


 優斗が私と別れた理由はこれか……。


 そう思うと夜空に対して殺意が湧いた。



 場面は変わり……。


「玲──ッ!! 目を覚ましたらしいな!!」と優斗は勢いよくドアをかけて言った。


 え、優斗……。

 さっきの話からだと……。


「俺だよ、優斗……絶対に翔悟を地獄へ送ってみせる!」

「お前が堕ちろよ」とボソッと言う玲。


 やはりだ……これで優斗は距離を……。


 そう思うと目からは大粒の涙が大量に流れ出した。


「ゔゔゔゔゔゔゔゔ……」


 悔しい。


「お前が地獄に堕ちろって言ってんの? 私を犯しておいて……よくそんなに普通にいられるね。私が退院したら、あなたに絶対に復讐する……」


「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ」


 私は何度も何度も頭を床に叩きつけた。


 全部、夜空が仕込んでたんだ……。


 悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、悔しい。

 

 絶対、あいつを地獄に落とす。


 だから、私は決意した。


『優斗を寝取り夜空を地獄へ落とす』ことを。


 これはそんな全てを思い出した玲の復讐する話である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る