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目次
忙しき閑時
失ったものをいっぺんに取り戻そうとして
収斂している
なにが？ 時間が！
昨日あれが欲しかった
今日これがしたい
明日そうなりたい
過去現在未来が一堂に会して
全員が権利を背に殴り合う
すべての意見を通せば
ちぐはぐになってすべてが死ぬ
欲深い運動に身体は耐えきれない
時として心臓は跳ね上がり
頭は重く鈍くなり
耳はぴんぼけ写真のように空間を引き延ばす
時間は大いに過ぎ去ってゆく
嵐のような脳裏をかすめ
目を開けるだけまた欲望が
あふれるばかりのわたしを横目に
わたしはもう飽き飽きしていた
なにをもしなくていいじゃないか
こんなものはきっとまた嘘だ幻だ
ただ眠ろう
使いなれたソファにうずもれて
遠い俗世は遠くに聞いて
雨の音を頼りに 眠ろう
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