飽和

待ち焦がれた春に

飽きてしまった朝。

天気がいい。

でも 暑いのは嫌。


草を抜きに行きたくなって

準備をするけれど

日差しがある。

でも 帽子は嫌。


前髪が目に刺さって

つばで視界が半分になって

涙が出た。

でも 家にいるのは嫌。


結局すべてが麗しく、

すべてが嫌になってしまう。


だから春には飽きてしまったの。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る