前途
美しい日を
素晴らしい日を
待ちわびた日を 終えてみて!
僕は途端にわからなくなった
これからどう生きるべきかを!
芯と思って縋ってきた
あの素晴らしき日は過ぎて
僕の未来はからっぽだ
なんの予定も書かれていない!
苦しいことも 悲しいことも
全て飛び越えてきた力が
たった一夜でなくなったのだ
二週間程度の命だった
誰か誰か
僕に夏用の着物をくれ
今が夏だと仰るならば
コートかマフラーを見繕ってくれ
詮ない願いをお笑いなされ
僕はまた しばらくのあいだ
ひどく沈んで生きていきます
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