第5話

私達零戦隊は、3機編隊であり、私はその一番機を務める。

今のところ敵機の姿は見えないことから、我々は攻撃隊の上空確保と、航空基地攻撃の二手に別れることとした。

別班は、地上掃射で敵機の破壊と離陸阻止を行うのだ。


攻撃隊を一瞥すると、急降下爆撃隊が、そのまま海面に叩きつけられるのではないかと思う程のすさまじい急降下で敵戦艦に肉薄しており、

命中しろ!

と念じていると、

弩貫唖唖阿吽!弩貫唖唖阿吽!弩貫唖唖阿吽!!!


凄まじい熱気!凄まじい爆発音!凄まじい衝撃が私と、私の機体を貫通 していった。


ガタガタ動く操縦桿を調整し、

やったぞ!と私自身最高に興奮した。

そちらを見ても、炎と黒煙で判然としないが、連続攻撃で、戦艦の息の根は止まったように見えた。


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