ピアソラ ラフマニノフ ドビッシー

哀と愛の歌 パガニーニの主題による変奏曲 ラフマニノフ

シャルダン

どうした

ここは国王様の部屋の入口ではないか

はい

ルージェさま

ここで少しお待ちください

なぜだ

そうか

わかった



あれは

あの時の記憶は

そうです

サーシャは私の子供です

私はライレーゼ


私はスカーテラ

サーシャを生みました

いえ

産みたかったのです


申し訳ありません

サーシャは私の


ライレーゼ

わかっておる

それ以上は言わなくてもよい

サーシャは私の子供です

神父さま


国王様


サーシャ

お前の父親は誰だ


国王様です


よく思い出せ


国王様です


わかった

悪いが

ここで


おやめください


神父様

神父様もわかっていただけるのでは


いえ

サーシャを殺すなら

私が


それでは

私が死にます


スカーテラ

わかった

もうよい

シャルダンを呼べ




ただいま

参りました


サーシャを始末せよ

どうしてですか

国王様


お前がわかっているだろう


はい



私はどうすべきなのでしょうか

やはり

王子の力にならないと



私の記憶はいったいどうなっていたのだ

サーシャ待っていてくれ

会いに行く

必ず



ルージェ

そこにいるだろう

わかっていた


父上様


ルージェ


父上


もう真実がわかった以上

わかっておるな


はい


決してこのことは口外してはならぬ


わかりました



お前がサーシャに会いたいという気持ちはわかる

私がスカーテラを愛していたように



私はどうしたらよい


ルージェ

近いうちに結婚の儀がとりおこなわれる

諦めろ

いいな


わかりました


どうすればいいのか

サーシャ



シャルダン

はい

私はどうすればいいと思うか


それは


そうだな

シャルダンに聞くべきではないな


サーシャはライラと神父様の娘


そのとおりです

王子さまとサーシャ様は結ばれる関係にあるのです

ですが

それを好ましくないと思う方々がいらっしゃるからです



ルージェ王子さま



そうなのか

シャルダン


はい


私はサーシャと

シャルダン

いや

もう シャルダンには申し訳ない

これ以上は


いえ

私でよければ

ただ

城の中ゆえ

私が間を持てば

わかってしまう可能性があります


しかし

国王様は

お優しい方です

そして

悲しかったはずです

きっと

わかってくださいます



そのかわり

数える時だけでかまいません

私の背中に王子さまの両腕を回していただけませんか

ありがとうございます



ルージェ王子さま

申し訳ありません



レルーゼ兵長

サーシャを処刑する

用意はできたか

はい

シャルダン様



シャルダン



ルージェさまの

お声が




シャルダン

サーシャと一緒に逃げろ




わかりました

ルージェさま


馬を準備しろ

どうしでしょうか

いいから



サーシャ様

逃げましょう


待ってください

シャルダン様

レルーゼ

すまない



国王様

シャルダン様が

なに

追え

追うのだ

サーシャとシャルダン様を

殺せ


シャルダン様

シャルダンさま









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