調律 調弦

神秘の中、記憶の交錯のにこのストーリーは始まろうとしています


第1旋律 サーシャ


寒い、寒いです

ここに残り火があるから

少しここで過ごしましょう



第2旋律 ルージェ


シャルダン


はい、ルージェ王子様どうなされましたか


退屈でたまらないな


狩りにでもいかれますか


そうだな



第3旋律 音と声


パチ パチ パチ ボワ



・・・・・ここまでが第1小節



第1旋律 サーシャ


お父様 お母様

今、何処にいらっしゃるのですか

残り火だけが温かいです



第2旋律 ルージェ


よし、狩りに行くぞ

馬をだせ


かしこまりました



第3旋律 音


タッタカ タッタカ タッタカ



・・・・・ここまでが第2小節



第1旋律 サーシャ


神様



第2旋律 ルージェ


王子様

あそこに鳥が飛んでおります


よし

矢を放つ



第3旋律


シュパ


すやすや



・・・・・ここまでが第3小節



第1旋律 サーシャ


ここは森の中でしょうか

鳥のさえずりが聞こえます

神様

私は今から何処に

行けばいいのでしょうか



第2旋律 ルージェ


また

君の心に当たらなかったか


王子様

いえ

必ず会える時がやってきます



第3旋律 音


ピチ ピチ チュン チュン



・・・・・ここまでが第4小節




途中まで、この構成で話は進んでいきます

主に、一つ一つの一つ一つの旋律が独立して進行して

また、合わせてひとつのストーリーになり

時代が進行して様式(書式スタイル)が少しずつ変化していきます

第3旋律は音や声などに




第1旋律


今 白い鳥が飛んでいきました

後を追いかけてみましょう





第2旋律


王子様

白い鳥でした


そうだったね






第3旋律


パタパタパタ






第1旋律


そういえば

目の前に湖があります

周りには淡い色の花が一面に咲いていて

気を取られていたら空にはいつの間にか白い鳥はいません





第2旋律


王子様

あちらの湖から白い鳥が飛んできました


今度こそ


いえ

街から様々な音が聞こえてまいっております


そうだな

今日は引き揚げよう




さわさわ

タッカ タッカ タッカ






第1旋律


湖の周りに薔薇の花が

咲いています

私はここで待ちましょう





第2旋律


シャルダン


はい 王子様


城に帰り着いたなら街に灯りをつける準備をしよう


かしこまりました


街に灯りが着けば

この世も明るくなる


そうですね

ルージェ王子様



第3旋律


サワ さわ ひゅ 








ヒュ







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