連載開始まで後1日/西園寺瑠壱・山科沙智

※本稿は『瑠壱は智を呼ぶ』が連載開始するまで毎日更新されるカウントダウンSSです。

※メタ空間となっております。作中の出来事とは一切関係がございませんのであらかじめご了承ください。



西園寺さいおんじ瑠壱るい「『瑠壱は智を呼ぶ』連載開始まで後1日……つまりは前日。本日の担当は俺、西園寺瑠壱と」


山科やましな沙智さち「山科……沙智です。よろしくお願いします」


瑠壱「山科」


沙智「は、はい、なんでしょう?」


瑠壱「そんな深々とお辞儀しても、俺しか見えてないぞ」


沙智「はっ!そうですよね。忘れてました」


瑠壱「大丈夫か?」


沙智「大丈夫、大丈夫です」


瑠壱「(これは大丈夫じゃないな……)そうだな……じゃあ、2人にとって、共通の話題について話すか。それならスムーズにいくだろ」


沙智「共通の?」


瑠壱「そう。例えば『間違いだらけのハーレムエンド』とか」


沙智「あ、いいですね。『まちハレ』ですか。それならなんとか話せそうです。とは言っても私は別にそんな詳しいわけじゃないんですよね。『まちハレ』。一応これでもアニメ版の声優をやらせてもらってますけど、それもほんとたまたまっていうか、偶然っていうか、それもまた面白いところなんですけど。っていうかそもそもなんで声優なんか公募したんですかね。私、ちょっとショックだったんですよ。だって原作ではあんなに素晴らしい声がついていたのに、それが変わっちゃうなんて原作ファンの人からしたらブチギレ案件じゃないですか。それを私がやるってなったと気は本当にどうしようかなって思って。それでも何とか頑張って演じてみたんですけど、それで逆に色んなお仕事を貰っちゃったりして。私としては『まちハレ』の素晴らしさだけ世の中に伝わればいいかなって思ってるんですけど、どう思います?」


瑠壱「おおう……」


沙智「あ、ご、ごめんなさい。ちょっとしゃべりすぎちゃいましたよね」


瑠壱「(ちょっとじゃないんだよなぁ……)ま、まあ、喋れないよりはいいんじゃないか。なんか重要なワードをさらっと口走ってた気もするけど、それはまあいいや。おいおい分かることだしな。しかしまあ、山科は『まちハレ』好きだなぁ……いや、俺も好きだけどさ」


沙智「『まちハレ』はバイブルですから」


瑠壱「バイブル、と来ましたか」


沙智「ええ。この世に物語って色々あると思うんですよ。でもあれほど素晴らしいものってなかなかないと思うんです。ですから、そう!教科書にしたらいいんです。創作に関わる全ての人がプレイすべきものとして、必修にしましょう。良いと思いませんか?」


瑠壱「まあ、確かにあれをプレイしてほしいよなって作家はいるなぁ……」


沙智「ですよね?だからやっぱり教科書にするべきなんです。代○木アニメーション学院でも採用するべきだと思います。なんでそうしないんだろう……」


瑠壱「ま、まあ変革には時間がかかるからな。おっと……そろそろ持ち時間は終わりに近くなってきたな」


沙智「あ、そ、そうなんですか?なんだか全然上手く喋れなかった気がします……」


瑠壱「(嘘ぉ……)い、いや、大丈夫だったと思う、よ?少なくとも俺には熱意が伝わってきたし」


沙智「ほんとですか?(ぐいっ)それならよかったです」


瑠壱「ちかいちかい。と、まあ、こんな感じの話が展開されたりされなかったりする『瑠壱は智を呼ぶ』。連載開始まで後1日。よろしくな」


沙智「よ、よろしくお願いします。あ!ついでといってはなんですけど『まちハレ』もよろしくお願いします。まずはPC版からやってほしいですけど、ハードルが高いよって人はアニメ版もほんとに出来がい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る