第30話 立ちはだかる騎士たち
カギラスはドアを開けた。自由だと気が緩んだ矢先、太陽の光に反射してレイたちを出迎えるように騎士たちがティルジン王を囲むように立ちはだかっていた。
「やはり来たか。ネズミ共」ティルジン王はレイたちを嫌味ったらしく睨んだ。シクマを除く、レイたちは動揺した。
「どうして私たちの作戦ばれてるの?」ジィサは悔しそうに言った。
「裏切り者でもいるのか?」とザカディーは真っ先にシクマを見た。
「俺を疑うとは未熟にもほどがある」とシクマはザカディーを見下ろした。
「どう考えたってお前以外に疑う相手なんていないだろ!」とザカディーは怒って言った。
「仲間割れは見苦しいぞ」とティルジン王がまた上から目線で言った。
「まあいいだろう。久々にまともに魔法が使えそうだ」とシクマはティルジン王を無視して指を鳴らしながら言った。
「お前、魔法なんか使えたのか」とザカディーは少し驚いた。
「じゃ、お前らとはまたいつか会えたらな」とシクマは笑った。右手を動かすと
「シュルッ」と音がなり、シクマの目の色が変わった。
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