第23話 王の支配
8日が過ぎ、祭りの日がやってきた。皆は脱獄のことで頭がいっぱいだった。「パーンパカパーン!」とラッパの音が鳴り響き、祭りが始まった。ティルジン王は城からひかれたレッドカーペットの上を豪華な衣装を着て歩いていた。後ろにはキィダがいた。ティルジン王は大きなステージの上に上ると、
「今日は我が先祖である、グリディ・スピリーの誕生した日である。夢の世界の平和を先祖に感謝し、祝おうではないか!」とティルジン王は
「バッ」と手を挙げたが、国の人々は誰も祝う気がないようだった。ただ下を向いて「やりたくない」と言うような顔をしていた。ティルジン王は右手の人差し指を出した。すると、
「スゥッ」と小さな青い炎が出てきた。そして、
「この私が直々にお前らの家などすべて燃やしてもいいのだが?」と言った。国の人々は一気に青ざめ、作り笑いで拍手をし始めた。国の人々は知っていた。ティルジン王がスピリー家で一番魔法を使うのが格上だということを。自分たちは私生活に必要な程度しか魔法が使えないのでティルジン王に従うしかなかった。ティルジン王は人々を見下ろしながら、笑顔で椅子に座った。
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