第2話 亡き父

 「はっ!!!」とレイは飛び起きた。レイは周りを見回すと、悪夢にうなされていたのを理解した。

「夢か・・・」レイはほっと一安心した。時計を見るともう朝になっていたので、レイはリビングに行った。

「おはよう。レイ」とレイのお母さんのレアサが言った。

「おはよう」とレイは返した。

「お父さんに挨拶してきたら?」

(そうだ。今日はお父さんの誕生日だ)とレイは思い出し、外に出た。外に出ると左側に庭があり、右側に裏庭に通じる道が草原の中にあった。レイはその道を通って裏庭に行った。裏庭は墓になっていた。レイのお父さんであるレブンは、レイが物心つく頃にはもう亡くなっていた。レイはレイの祖父と曽祖父の墓の横にあるレブンの墓の前に行って、手を合わせた。

(おはよう。お父さん。誕生日おめでとう。今日は変な夢を見たんだ。大きな男に殺されそうになる夢だったんだ。)とレイは心の中でレブンに言った。

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