【高分子】糖類(解答・解説編)

【解答】

(1)A:マルトース B:β-グルコース C:α-グルコース D:セルロース E:トレハロース F:β-フルクトース G:スクロース

(2)D・E・G

(3)A→e E→f G→c

(4) (ア)溶性成分→アミロース 不溶性成分→アミロペクチン (イ)ヨウ素デンプン反応 (ウ)デキストリン

(5)0.24g, 2.8×10^-2mol/L



【解説】

(1)Dが細胞壁に含まれているのでセルロースと分かり、セルロースはβ-グルコースで構成されるのでBがβ-グルコースと決まる。

Eがキノコに多く含まれることからトレハロースと分かり、トレハロースはα-グルコースのみで構成されるのでCがα-グルコースと決まる。

AはBとCから構成されているのでマルトースと決まる。

Gは砂糖の主成分なのでスクロースと決まり、スクロースはα-グルコースとβ-フルクトースから構成されるのでFがβ-フルクトースと決まる。

(2)還元性を示すのはヘミアセタール構造を持っているもののみでセルロース・トレハロース・スクロースは単糖の結合のときにヘミアセタール構造が失われる。

(3)a→デンプンをマルトースに加水分解

  b→ラクトースをガラクトースとグルコースに加水分解

  c→スクロースをグルコースとフルクトースに加水分解

  d→セルロースをラクトースに加水分解

  e→マルトースをグルコースに加水分解

  f→トレハロースをグルコースに加水分解

  g→タンパク質を加水分解(ペプシン・トリプシンを含む)

  h→グルコースをアルコール発酵(酵素群)

(4)(ア)アミロースは直鎖状なので溶性、アミロペクチンは枝分かれが多いので不溶性となる。

  (イ)この反応はらせん構造内にヨウ素が入り込み(包括化合物)呈色する。加熱すると色が消え、冷却すると再び呈色する。

  (ウ)デキストリンはデンプンよりも水に溶けやすい。

(5)Dが加水分解して出来る二糖はセロビオースで還元性を示す。セロビオースを更に加水分解するとグルコース二つが出来る。つまりセロビオースの二倍だけ還元が可能である。

二糖の溶液に含まれる物質量をn〔mol〕と置くと次の式が立式出来る。

1:3=n:1/1200

∴n=1/3600

二糖の溶液の濃度cは

c=1/3600×1/0.01

=1/36

≒2.8×10^-2

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