第12話

『ということで、何かすみれをいじめている犯人を見つける方法はないか?洸』


その日の翌日、大地から相談があった。あの女狐のために犯人探しをしたいのだそう。


可哀想に。まだ女狐に騙されてしまったままなんだね。この方法じゃ大地を元に戻すことはできないんだね。


僕はそう考えると、すぐに次の行動に移すための準備に取り掛かった。


とりあえず、脅しのネタを使って犯人をでっちあげた後、ある人物の行動スケジュールを調べた。


いくら僕の行動に正義が伴っていたとしても外から見たらこれは立派なイジメに取られてしまう。


なので、もしものための隠れ蓑を作るためだ。実際そうしたことでさっきの靴や物の件も僕は犯人ではなくなったわけだし。


そうして僕は一週間かけてその人の行動スケジュールを調べた後、時間を見計らって授業を抜け出した。


勿論無断ではない。腹痛と偽って出てきたのだ。そこら辺は普段の授業態度から信頼されているのか特に疑われることなく簡単に授業を抜け出せた。


僕は全力ダッシュで美術室に向かうと、あらかじめ調べておいた絵の場所から女狐の絵だけを抜き取り、水道の水で浸し、またも全力ダッシュで教室に戻った。


…………………………………………………………


ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。死んでまう。国語力が圧倒的に足らん。時間かかりすぎや。(似非関西弁)

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