第10話

結論から言わせてもらうと、今回のすみれという名の大地を奪った女狐にちょっかいをかけていたのは僕、清水洸である。


何故そのようなことをしたのかと問われれば…。まあ、勘のいいやつはわかるんじゃないのかな。


それは勿論、僕の親友でもあり初恋の人でもある柏瀬大地を僕から奪い取ったからだよ。


『俺、傘薮のやつに勝ったよ!!』


この報告を聞いた時にはもう遅かった。気づいた時にはあの女狐と大地は恋人となっていた。


そしてあの女狐と恋人になった大地は僕のことよりも女狐のことを優先するようになった。


おかしいよなぁ!!!!!何でもう10年らいの付き合いになるというのにたった数ヶ月の友人、ひいては数日ばかりの恋人に優先度で負けるんだよ!


それに!僕はあの女狐と違ってもっと小さい頃から大地のためだけを思って大地のためだけに過ごしてきたんだ!!


それなのに、何であの女狐のほうがいいんだ、大地は。今までの大地だったら親友である僕の方を優先してくれるはずだ。


何で…?ああ、そういうことか。





あの女狐に騙されているんだね。大丈夫だよ、大地。すぐに助けてあげるからさ。



…………………………………………………………


話数的にもあと結構残ってる…。どうしよう。もっと早く完結させるつもりだったのに。


読んでくださってありがとうございました!

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