第2話 灰色の瞳亭にて

今回の舞台はアルフレイム大陸ドーデン地方、

キングスレイ鉄道共和国の首都キングスフォールから始まります。

キングスフォールの主要駅グランドターミナルの近くに存在する神様小道より更に東側にひっそりと建つ冒険者の宿、それがこの『灰色の瞳亭』です。


ガルダイン:『灰色の瞳亭』ね。

GM:これに関してはオリジナルの宿なので探しても出ませんよ。

ガルダイン:ああ、いやメモしようかと思いまして。

ペパーミント:えらい!

ヒューゴー:えらい!

GM:えらい!

ガルダイン:ええ・・・?(困惑)

ヒューゴー:マリアしかそういうことしないもんだと思ってた・・・

マリア:皆してくれてもいいんですのよ?


~10秒程流れる無言~


マリア:そこで黙るなお前らぁ!!!

ガルダイン:いや、我等はマリアを信用してるんですよ。

ペパーミント:そうそう、私達のぐちゃぐちゃなメモより綺麗に纏まってた方がいいですしね。

ヒューゴー:正直いつも助かってます。

GM:はい、じゃあ描写を続けるよ。

マリア:ぐぬぬぬ・・・


『灰色の瞳亭』は古い料理店の居抜き物件の為か歩けば床は軋み、大きく風が吹けば建物そのものが壊れそうに大きく揺れるような冒険者の宿です。

宿の主人は『リーリン・アステロイド』穏やかな雰囲気を持ちつつも女手一人でこの宿を支えるような敏腕経営者でもあり、純粋に料理人としての腕もある為に人の出入りはそれなりに多く依頼もそれなりに入って来ます。

そしてここの依頼掲示方式に関しては朝七時に依頼が一斉に張り出され、

そこからは早い者勝ちで依頼を奪い合う争奪戦という形を取っており下手に寝坊をしたならばまともな依頼等は無いでしょう。


ヒューゴー:よし、ではまず依頼を奪い合う所からスタートですかね?

GM:いえ、今は午前10時。貴方達は依頼争奪戦に負けた所になります。

ペパーミント:駄目じゃないか!!

GM:今日は手持無沙汰、ごく潰し。

ガルダイン:なるほど?

マリア:初っ端敗北者なんだけど我々。

ペパーミント:悲しい・・・

ヒューゴー:しょうがないね、負けたもんね。

GM:まぁそんな感じでぐだついている訳なんですが・・・・

そういえば皆は最初からパーティー組んでた事にします?それともバラバラ?

ガルダイン:んんん?知らんなぁこやつ等なんて。

マリア:誰だぁ???こいつらは。

GM:では皆知らない感じで、敗北者が四人も酒場でぐだついていたんでしょう。

ヒューゴー:「(なんだぁ?こいつらは変な奴らばっかりだな。)」

ヒューゴー:とでも思いながら帽子を目深に被りミルクを飲んでますね。

ガルダイン:飲めないもんなお酒・・・

ペパーミント:でもワイン持ってませんでした?

ヒューゴー:そう、ワインボトルは持ってるんだけどまだ飲めないんですよね。

ガルダイン:大人になったら一緒に飲もうな・・・・

ヒューゴー:えぇ?でもドワーフだし三秒ぐらいで飲み干されそうだから一緒に飲みたくないな・・・

ガルダイン:なんでだよぉ!!

ガルダイン:えー、じゃあそうですね。ガルダインはカウンターに腰かけてカランとグラスを揺らしながら腰かけてますね。

マリア:スラっと描写が出てくるの流石なんですよね。

ヒューゴー:慣れてますねぇ。

ガルダイン:一週間前から考えてましたからこれ。

ペパーミント:この一瞬の為にどれだけ用意してたんです??

マリア:じゃあマリアは今店内に入ってきて張り出されている依頼書を見て困った顔をしながら

マリア:「(いいの無いなぁ・・・)」って顔してますね。お金が0Gなんで。

ヒューゴー:そういや素寒貧なんだった(笑)

ガルダイン:あ、そういえばキャラメイク時にマリアからお金を借りましたがもう既に貰っているという事でも良いですかね?

マリア:あ、いいですよ~

ガルダイン:じゃあさっき金を貰って今この飲んでいるウィスキーがそれですね。

ヒューゴー:屑やん!!!

ペパーミント:人の金で飲む酒は旨いか?

ガルダイン:人の金で飲む酒は旨いぜ!!

マリア:なんか『酒飲みてえな~』みたいな事を言ってたんでしょうね。なけなしの15Gをガルダインに渡してます。

ヒューゴー:じゃあマリアさん超善人なんですか?

マリア:死ぬほど善人ですね。人族の半分は優しさで出来ていると思っていますね。

ヒューゴー:あ~、すごくいいですねぇ。

GM:このパーティーに居ちゃいけないタイプだ。

ペパーミント:やったぁ!自分で尻拭かなくても拭いてくれそうだ!!

ガルダイン:汚いねん!!!既に他人に尻を拭かせようとすんな!!! 

GM:えー、ペパーミントは何してます?

ペパーミント:ペパーミントは机に突っ伏して泣いてます。

全員:(大爆笑)

ペパーミント:「最強な˝の˝に˝!!!依頼争奪戦に負げだ!!!」

マリア:じゃあ泣いているペパーミントを見て声をかけますね。

マリア:「まぁどうしましたの?」

ペパーミント:「皆身長が高い˝ん˝だ˝も˝の˝・・・依頼の掲示板を見る前に無ぐなっぢゃっだぁ・・・最強な˝の˝に˝!!!」って言って泣いてます。

ヒューゴー:じゃあその向かいに座っている事にして、

ヒューゴー:「ふっ・・・・愚かな奴め、この宿では迅速さこそが命。

闇よりも早く動けなければ敗北者となる定めなのだ。この俺のように・・・」

マリア:お前もかよ(笑)

ガルダイン:どの口が言うとんねん!

ペパーミント:ホントだよ・・・

GM:では灰色の瞳亭の主人のリーリンがこう言ってきますね。

リーリン(GM):「ヒューゴー君も依頼取れて無かったよね・・・?」

ヒューゴー:「そうだ、今宵も俺はまた我が身を蝕みし呪いとの闘いに敗れたのだ。」

ヒューゴー:「あのぬくもり、あの柔らかさ、それが俺を誑かしたのだ・・・」

ペパーミント:「あの人寝坊したって言ってるのかな・・・??」 

リーリン(GM):「ペパーミントさん、そういうのは判ってても言わないように。」

ガルダイン:マリアも遅刻したんでしたっけ?

マリア:マリアはそうですね、遅刻したっていうより『のんびり歩いてきた』って感じですね。一切急いでないですね。

ガルダイン:なるほど・・・そんなゆっくり歩いてる所にガルダインは金貸してくれって言ったんですね。

ヒューゴー:こいつぅ~!

ペパーミント:屑っ・・・!酒カス・・・・!!!

ヒューゴー:じゃあマリアさんのそんな様子を見て声をかけますね。

ヒューゴー:「お前、もしかしてこの店に来るのは初めてか・・・?」

マリア:「いえ?何度か来たことはありますわ。」

ヒューゴー:「じゃあなんでこんな時間に来るんだ?この時間には何もない事はわかっているだろう?」

マリア:「ええ、でも朝の市場がすごく楽しそうで!」ってウキウキした声で答えるよ。

リーリン(GM):「まぁ一応ここのシステムとしては七時には張り出すけど・・・

緊急性のある依頼とかであればその場にいる冒険者で受けてもらう事もあるから。」

ヒューゴー:「運命が扉を叩けば我等にも金貨が舞い降りてくるかもしれないのか!?」

リーリン(GM):「居れば可能性はあるかもしれないかも・・・しれないかもしれない、よ?」と具合が悪そうに答えてくれるよ。

ガルダイン:完全に目が泳いどるやんけ!!!!

マリア:「じゃあ私もここで待たせて頂きますわね。」といって腰をかけますね。

ヒューゴー:ちなみにマリアって見た目でわかる所にメリアの特徴が見えます?

マリア:右腕の手首とか髪とかに茨とか薔薇とかが生えてるし判ると思います。

ヒューゴー:おお、実はヒューゴーも帽子に造花の薔薇を飾っているんですよ。後は食べ残しの骨とか。

ペパーミント:何で食べ残しの骨なんてつけてるんですか(笑)

ガルダイン:それいいよなぁ・・・・

マリア:食べ残しなの頭おかしいよね。

ヒューゴー:いや、きちんと洗って磨いているから清潔よ!?

マリア:いや、そこじゃないのよ?

ヒューゴー:だって高いんだもぉん!!本当はとんがり帽子が良かったんだけど高かったんだもん!!!

ヒューゴー:だから自作のなんか闇の帽子を被っているんです・・・!!

GM:お手製なんかとんがっている帽子。

ペパーミント:かっこいいぞ!!!

ヒューゴー:じゃあマリアさんが薔薇のメリアである事に気付いて、「おお、汝も宿命の薔薇を背負いし者か・・・!!!」

マリア:「宿命の薔薇?」

ヒューゴー:「我が名はヒューゴー、汝の名を教えて欲しい!!!」

マリア:「宿命の薔薇の事はよくわかりませんが、私はマリア・テレジアローズと申しますわ。よろしくお願い致しますわ。」

ヒューゴー:「おぉ・・・おぉ・・・・(凄い小声になりつつ)よろしく頼む。」

ペパーミント:素直!めっちゃ素直じゃんあの人!!!

ガルダイン:戸惑っちゃったよあの人・・・・

ヒューゴー:そう、思ったよりまともな返答でコミュ障発揮しちゃった・・・

マリア:「そちらのたくましいタビットさんはお名前なんて言うのかしら?」

ペパーミント:「今私の事最強って言ったぁ!?!?」って一転元気になってムキムキ。

ペパーミント:ちょっとフンッと言ってどや顔で笑いながらカウンターに上がります。

ペパーミント:「私はペパーミントよ!見ての通り最強のタビットを目指しているのよ!!」

マリア:「まぁ!すごいんですのね!」って手を合わせて喜んでいますね。

ガルダイン:「おい、最強って聞こえたぜ?」

ガルダイン:じゃあ私も椅子をぐるっと回して会話に参戦しましょう。

ガルダイン:「そこのタビットから聞こえたが・・・正気か?」

マリア:タビットで戦士職って辺り正気ではないですね(笑)

ヒューゴー:まぁ正気ではないな・・・

ペパーミント:「ええ!正気よ?貴方も気を付けることね、アタシ貴方を非常食にしてあげるんだから!!!!」

ガルダイン:「おいおい、言うじゃねえか。最強はこのラクシアに一人しか居ないんだぜ?」

ガルダイン:って言って力こぶを作ってそこに『最強の男』って書かれています。

全員:(大爆笑)

ヒューゴー:ちなみにそれは何語ですか?(笑)

ガルダイン:これは魔動機文明語で書いてありますね。

ペパーミント:じゃあ読めますね。

ペパーミント:「ウッ・・・貴方最強って書いてある!眩しいっ・・!!!」

ガルダイン:ニヤリと笑って「そうだ。俺こそが最強だ・・・・」

ペパーミント:「どうやらただものでは無いようね・・・!!」

ガルダイン:「だがお前を見て判った。お前にも素質がある。」

ペパーミント:「本当!?」

ガルダイン:「俺の域まで辿り着ける事は定かではないが・・・俺様についてくればいずれ最強になるだろう。」

ペパーミント:じゃあまた目をキラキラと輝かせてムキムキします。

ヒューゴー:「くっ・・・筋肉の狂信者が増えてしまった・・・!!」

マリア:ガルダインはこの店の常連なんです?

ガルダイン:ん~、経歴だとあんまり一か所に留まらないタイプですけど

最近はちょくちょくここに居て色んな人に酒をせびってます。

マリア:最悪やこいつ!!!

ヒューゴー:お前よくそれで最強を名乗れたな!?

ペパーミント:糞ジジイなんだよな・・・

GM:ではそんな所でコンコンコン、と音が貴方達の耳に届きます。

貴方達がそちらに目を向ければ半透明で薄明りの鳩が手紙を持って窓を叩いていますね。

マリア:じゃあせっかくだし近づきますね。

GM:ではマリアが動いたのに呼応してリーリンも気付きます。

リーリン(GM):「ああ、マリアさん。その子中に入れてあげて貰っていいかい?」

マリア:「わかりましたわ。」そう言って窓を開けて鳩を中に入れます。

ガルダイン:じゃあガルダインは「今夜の晩飯だ!!!!テメェ等やっちまえ!!!」って掴みかかろうとします。

ヒューゴー:「愚かな!!!」

ヒューゴー:そう言いながらペットの小鳥二匹を慌ててさっと隠しますよ!!

ペパーミント:「え!?どこ!?」って叫びながらヘビーメイスを抜きますよ。

マリア:抜かないで!抜かないで!!!!!

ヒューゴー:その武器をしまって!!!

GM:命中判定振ります???

マリア:攻撃しようとしたところで精いっぱいその鳩を頭の上に持ち上げますよ。

ヒューゴー:身長172cmのメリアにタビットとドワーフが群がる可愛い構図が出来上がった・・・

ペパーミント:「あーー!!」(ピョンピョンとマリアの掲げる鳩に向かって飛び跳ねる) 

ガルダイン:「誰かと思えば俺に金を貸してくれた姉ちゃんじゃねえか」

ペパーミント:「あーー!!届かないーーー!!」(ピョンピョンとマリアの掲げる鳩に向かって飛び跳ねる) 

マリア:「駄目ですの!この子は何か大切な使命を帯びていますの!!!」

ペパーミント:「それは私が殺るのぉ~~~!!!!」(ピョンピョンとマリアの掲げる鳩に) 

ヒューゴー:「やめるのだ!!!」

ペパーミント:「私が最強になるのぉ~~~!!!」(ピョンピョン) 

GM:ではちょっとため息をつきながらリーリンが口を挟むよ。

リーリン(GM):「あの?ちょっといいかな・・?その子が持ってるの多分依頼だと思うんだよね。」

マリア:「あ、すみません!」って言いながらガルダインとペパーミントを押しのけてリーリンに鳩を渡しますね。

GM:ちなみに魔法の心得がある人にはすぐわかるし、知りたい人は知っていてもいいよ。これはドルイド2レベルの魔法『ピジョンメール』っていう魔法です。

ガルダイン:あー!あれか、手紙を届ける鳥を召喚する魔法。伝書鳩の魔法。

マリア:・・・・もしかして今回の面子魔法使えるのマリアだけ?

ヒューゴー:何を言ってるんですか、ヒューゴーも魔法使えますよ闇の魔法。(魔法技能0レベル)

ペパーミント:ペパーミントも使えるよ?(魔動機術1レベル)

ガルダイン:俺に判らない事があるわけがない。(魔法技能0レベル)

マリア:あ、本当だ。ペパーミントは本当だ。

ヒューゴー:ヒューゴーも使えるんですけど?

GM:まぁマリアが回復役として頑張ってくれるでしょう。

ヒューゴー:私も使えるんですが???

GM:ではわちゃわちゃしている貴方達を無視してリーリンが依頼書をまじまじと読み始めます。

リーリン(GM):「ん~、そうだね。これだと緊急性自体はないけど形としては緊急依頼として張り出す依頼かな。」

リーリン(GM):「で、皆は受けるかい?」

ペパーミント:「やるわよ!当然じゃない!!!」

ガルダイン:「当然だ、俺の金になるなら何でも受けよう。」

ペパーミント:「それをこなしたらまた最強に近づけるからね!!」

ガルダイン:「そうだ、最強の道も一歩からだぞペパーミント。」

ヒューゴー:超☆意気投合してる・・・

GM:では少し困った顔をしながらマリアに

リーリン(GM):「仲の良い事はとても良い事なんだけど・・・・マリアさんついて行ってもらってもいいかい?」

マリア:「ええ、構いませんわ。」

リーリン(GM):「後そこの一人も。」ヒューゴーを指しますね。

ヒューゴー:「待て待て待て!!!」

マリア:「皆さんとても良い人ですから安心ですわ。」

リーリン(GM):「そうだね、皆根は悪い人じゃないから・・・・根は。」

ヒューゴー:「待て!!!こいつらと一緒にするんじゃない!!!」

ガルダイン:「おい坊主、帽子にゴミがついてるぞ?」

ガルダイン:そう言って食べ残しの骨を取ってあげようとします。

ヒューゴー:「よ、止せ!!!僕の帽子に触るな!!!!!」

ペパーミント:一人称が『僕』になっとる(笑)

ヒューゴー:「あっ・・・(一回咳払いをし、声を整えてから)お、俺のこの闇の力を凝縮した帽子に触れたらお前の手が吹き飛んでしまうかもしれないぞ!!」

ガルダイン:「なんだとぉ!?」

ガルダイン:「くっ、危ない所だった。いくら最強とはいえ闇の魔法には勝てんからな・・・」

マリア:二人で楽しそうなんで置いておいて話を聞きに行きますね!

マリア:「それでどういった依頼なんですの?」

GM:マリアが居ないと話がすぐに脱線していく・・・ありがとうマリア。

ペパーミント:やはりマリアが我等の引率だ・・・・我等が拭かない尻のお尻拭き担当だ!

リーリン:「えーっと、依頼に関してなんだけど・・・」


【依頼 天空の種の捜索】 依頼者 『ニコ・タイタン』

__依頼内容__

依頼人の植物学者ニコ・タイタンの遺跡探索時の護衛依頼。

ただし、合流時間が『明日の6時出発の列車』。

________


リーリン(GM):「~って感じで依頼自体には緊急性は無いんだけど合流時間が明日の朝7時に間に合わないから緊急依頼として処理する感じかな。」

マリア:「ああ、なるほど。それで緊急依頼になったんですのね・・・

それにしても列車だなんて胸が躍りますわ」

マリア:マリアはまだ列車に乗った事はないのでウキウキしてますよ。

ガルダイン:「はっはっは、まだまだ子供だなぁ列車で胸を躍らせるなど。」

マリア:「まぁ!ガルダインは乗った事がありますの?」

ガルダイン:「勿論だ。140年も生きていればそういうこともあるさ。」どや顔してますよ。

マリア:「140歳ですのね!?長生きなのですね!」

ガルダイン:「そうだな、アンタの100倍は生きている・・・」

マリア:100は・・・無理かもしれない、3歳なので100倍は300歳なのよ。

ガルダイン:いや、100倍は生きている。生きていると言ったら生きているのだ。(断言)

マリア:メッチャ意志固いじゃん(笑)

ヒューゴー:そんな所で言い張らんでも(笑)

マリア:じゃあ「(あれ?計算合わないな?)」って顔してますよ。

ガルダイン:こちらは自信満々です。

ヒューゴー:じゃあそんな二人を尻目に依頼の移動先について聞いてみようかな。

ヒューゴー:「それでその暗黒の旅路の果てに我等は如何様な場所に辿り着くのだ・・・?」

リーリン(GM):「えっと、行き先について北の方面だよ。

キングスレイ鉄道共和国の第二都市ヒスダリアに向かい、そこから徒歩で東へ向かい山を登ってその山中にある遺跡が目的地だってさ。」

ガルダイン:「流石は闇の使い手、良い事を聞くな。」 

ヒューゴー:「・・・お、おう。(小声)」

ペパーミント:ヒューゴーが引いてる!!!

ガルダイン:なんでお前が引いてんねん!!!

マリア:『あ、はい・・・』みたいな、さっきまでのテンションは何処へ???

ヒューゴー:褒められ慣れてないんですよ。ヒューゴーの経歴の中に『今まで一度も歌を褒められた事がない』っていうのがあるんですよ。

ガルダイン:あ~・・・

ヒューゴー:んで、本人超絶音痴なので楽器の腕はあるんだけど超絶音痴なんですよ。

ペパーミント:今度から褒めちぎったろ。

ヒューゴー:そういう訳で今後もヒューゴーの事を褒めたりすると途端に挙動不審になるよ。

ガルダイン:頭の処理が追い付かなくなってるじゃないか(笑)

マリア:なんか脳内で致命的なエラー吐いてる人じゃん(笑)

ヒューゴー:うるさいうるさい!!他に何か聞いておくことある人いますかー!?

ガルダイン:「で、金はいくら貰えるんだ?」

ヒューゴー:あ、大事大事。

ガルダイン:ああ、一番大事だ。

ペパーミント:ガルダインにとっては一番大切だからね、酒が何本買えるか・・・

リーリン(GM):「そうだね、報酬に関しては・・・・」

GM:いかん、報酬の設定忘れてた。 

ヒューゴー:してくださいよぉ!!!!

マリア:いや、まぁここは適当に設定してくれても

ペパーミント:言い値!!言い値でいいですよ!?

ガルダイン:そりゃ30万だよなぁ!!!

ペパーミント:30万Gで!一人5万Gの寿司食おうぜ・・・・

マリア:いいな30万G、依頼を達成したら30万Gだーー!!

ヒューゴー:もしね、この卓がリプレイ化したなら30万G貰えるという事でどうでしょうGM。 

GM:どうでしょう、じゃないのよ!渡すかそんな大金!!

ガルダイン:「30万Gでどうだ?」

リーリン(GM):「30万Gはちょっと・・・・報酬は1万Gだから四人で分けて一人頭2500Gって所かな。

でもお目当てのモノが見つかればボーナスで出してくれるとは思うよ。」

ガルダイン:「2500G・・・・何本酒が飲めるんだ?」

ペパーミント:1000本ぐらいは飲めるんじゃないの?(笑)

マリア:「どのお酒が飲みたいんですの?」

ガルダイン:「飲めれば何でも構わん。」

マリア:エールだと一杯1G、ワインは2G、蒸留酒は3Gですね。

マリア:「少なくとも生活費を差し引いてもワインであれば1000杯は飲めますわね。」

ガルダイン:「1000杯!?1000杯も飲めるのか・・・受けるしかないなこの依頼!」

ヒューゴー:「チィッ・・・この酒カスがぁ・・・・(小声)」

マリア:「ペパーミントはどうしますの?」

ペパーミント:「え!?行くに決まってるでしょ?何グズグズしてるの?早く行こうよー!!」

ペパーミント:やる気満々でメイスを素振りしてますよブンブン!

ガルダイン:危ない危ない(笑)

マリア:「あら、ペパーミント気が早いですわね。明日の朝六時出発ですわよ?」

リーリン(GM):「正確には六時にグランドターミナル集合だからー・・・そうだね、朝五時ぐらいにここ集合なら十分間に合うと思うよ。」

ペパーミント:「早く来ないかなー六時ー!(メイスをぶんぶんと振り回す)」

リーリン(GM):「早朝だから人もそこまで多くは無いと思うし、依頼人は180cm越えの女性で多分朝に土いじりをしてから来るから土汚れとかがついてるかもね。」

ガルダイン:「なるほど・・・」

マリア:身長的にはマリアと同じですね。

ヒューゴー:あ、マリアもそんなでかいんです?

マリア:マリアは170cmちょいなんですけど5cmのクソ高ヒールを履いてるのでな。(175cm)

ガルダイン:でかいのが一人いて後皆チビって感じですね?(142cm) 

ペパーミント:巨人族だ・・・!(80cm)

ヒューゴー:完全に凸凹パーティー。(120cm)

GM:マリアが完全に引率の先生になってますね・・・

ペパーミント:幼稚園始まりましたね。

マリア:さぁ良い子のみんなー!!行きますわよーーー!!!

ガルダイン:「じゃあマリアの赤髪に朝六時集合だな?」

ペパーミント:「そうね!わかりやすくていいね!!!」

マリア:「駅に六時集合なのか、ここに五時集合なのかは相談で・・・」

ペパーミント:私達が六時に集合できるとでも思ってるのか・・・?

GM:出来ないと思ってるから五時集合しろって言ってるんだよ!!!

リーリン(GM):「ん-・・・まぁ五時ぐらいに集合した方がいいんじゃないかな!ねぇマリアさん!!!」

ガルダイン:GMからマリアへの信頼感が強すぎる。

ペパーミント:信頼感ってより『お前がこいつらを引率しろよ』って風に聞こえますね。

マリア:『引率の先生』兼『皆の尻拭き担当』として頑張ります。

GM:実際マリアが居なかったら多分この酒場で後一時間はRPしてそう・・・

マリア:「そうですわね・・・何があってもいいように五時に集合に致しましょ?」

マリア:まぁ私寝ないんですけど。

ヒューゴー:そうか、メリアだから寝なくても良いですもんね。

ガルダイン:「餓鬼ばっかりのパーティーで少し不安だったが・・・アンタが居れば大丈夫だな。大人が俺一人だったら心もとなかった。」

マリア:こっちは三歳なんだよなぁ・・・

ガルダイン:まぁ見た目ではわからないからな。

ヒューゴー:「ば、馬鹿にするな・・・!!!俺だって闇の力に見染められし立派な大人だ!!!」

マリア:「私も立派な三歳ですから。」

ペパーミント:「えっ」

マリア:メリアは半年ぐらいで成人しますからね、大人ですよ大人。

ガルダイン:「ふぅむ・・・種族の差とはこんなにも残酷なものか・・・」

ガルダイン:「何、軽く見ている訳ではない。貴様の闇の魔法の力信じているぞ。何しろ触っただけで死んでしまうような代物だ。」

ヒューゴー:「ウッ・・・そ、その通りだ!気を付けるんだな!」

ペパーミント:「すごいわねヒューゴー。期待してるよー!」

ヒューゴー:「や、やめろ・・・!!」

マリア:致命的なエラー吐いとる(笑)

ガルダイン:「前衛は任せたぞヒューゴー。」

ヒューゴー:「ぐ、ぐぅぅ・・・!!!」

ヒューゴー:実際フェンサー持ってるから前衛出来るんですよね。

マリア:スローイングスターを投げるんだよねヒューゴー。

ヒューゴー:そう、星が投げたいからフェンサーを取ったんだ。でも当たるとは言っていない。

GM:よし、じゃあ買い物とかやりたい事が無ければ明日の朝五時まで時間進めちゃうけど何かあります?

マリア:買える金がないんですよ我等。

ヒューゴー:無いんですよお金。

ペパーミント:我等が残してるとでも思ったんですか?

ガルダイン:1Gならあるぞ。

GM:すまん、聞いた私が悪かった。

マリア:っていうかヒューゴー、気付いたんですが・・・ターゲッティングあります?

ヒューゴー:いいや?ターゲッティング無いから普通に誤射するよ?

ガルダイン:ええやん、最強やん?

ペパーミント:最強じゃん?

マリア:あのー?????

ガルダイン:誰かの尻に刺して穴を増やしてやるんだよぉ!!

ペパーミント:ヒューゴー、ガルダインが尻の穴増やしたがってますよ!!

ヒューゴー:じゃあガルダインの尻に二つ程突き刺して縦に長い穴を作って尻を四つに割ってやりますよ。

GM:マリア尻拭き担当、出番ですよ。

マリア:やめてくれ!!拭く尻は一個で十分なのよ・・・やめてくれよぉ、尻を差し出すなよぉ!

ヒューゴー:ああ、違う!ダメだダメだ!そういう話をするから卓が汚くなる!!

GM:大丈夫、諦めてるから・・・・さて、他に何か聞きたい事などあります?

ガルダイン:あ、ペパーミントの鍋の話はしておきたいですね。

ガルダイン:「頭のその兜?はもしてかして鍋なのか・・・?」

ペパーミント:「そうよ!かっこいいでしょ!!」

ガルダイン:「何故そんなものを被っている・・・?」

ペパーミント:「え・・・?何故って頭を守る物は必要でしょ?」

ヒューゴー:「兜、のつもりなのか・・・?」

ペパーミント:「兜のつもり・・・?兜よこれは!」

マリア:「素敵な兜ですわね~」

ガルダイン:「日常にあるものを戦闘に利用するその考えは悪くないぞ」

ペパーミント:「でしょ!?」

ガルダイン:(一回噴き出してから)「・・・・そうだな。」

ペパーミント:PLが!!!PLが笑ってるじゃない!!!!

マリア:めっちゃ笑ってるやん!!!

ガルダイン:いやいや、笑ってないです。笑ってない・・よ?

マリア:「ペパーミントの活躍楽しみですわ。」

ペパーミント:「うん任せて!腕には自信があるんだから!!」

マリア:「えぇ、頼りにしていますわね。」

ペパーミント:またメイスをブンブン振り回してヒューゴーを掠めていますよ。ブンブン。

全員:(大爆笑)

ヒューゴー:「や、やめろー!!」

ヒューゴー:って言いながら多分帽子の端をチュンチュンと音を立てて掠めているんじゃないですかね。

GM:っていうか申し訳ない。一つ大切な事を忘れていまして。

ガルダイン:ん?何かありました?

GM:キャラ紹介各自してないなって。

ヒューゴー:あー・・・そうだね、そう言えば。

マリア:挟むならこのタイミングですね。

ガルダイン:それは要るのか???

ペパーミント:我等は心で繋がっているので自己紹介なんて要りませんよぉ。

GM:今更ではございますが!!一応これリプレイですのでほら自己紹介を!!

ヒューゴー:そうですね、やっておきましょう。

GM:ではまともな方から行きましょう。マリアさんから。

マリア:まともな方から(笑)

ペパーミント:じゃあ私からね!!

ヒューゴー:待て!それだったら俺が最初だろぉ!?

ガルダイン:おいおい、俺の名前を知りたいっていうのか?

GM:まともな人は自分をまともとは言わないんだよなぁ・・・じゃあ2D6で出目高い順で行きましょうか。

ガルダイン:最強を決めるということですね??

ペパーミント:出目最強選手権始まります。


出目が上からマリアが7、ガルダインが5、ペパーミントが4、ヒューゴーが3となり

奇しくもまともと言われたマリアが一番手の紹介者となる。


ヒューゴー:皆低いな~

ガルダイン:くそー!!マリアからだ!まとも順だ!!

ペパーミント:奇しくもガチのまとも順じゃないか!!!

ヒューゴー:今回!今回のPCはまともなんですよ!?

マリア:本当か?既に致命的なエラー何度か吐いとるぞ??? 

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