◆「魔女」と「魔女様」(いつでも)

呼び方の話。

以前近況ノートにのせた、ただの裏設定解説所です。本編とは関係ありませんし、色々と雑です。


たぶんいつ読んでもネタバレにはならないと思います。ただの小ネタ。

──────────


「……なにこれ」


 ふと目の前にいきなり立て札が出てきて、眉根を寄せた。いや、まじでなにこれ。どっからでてきた。

 そこに書いてあるのは『ティアに魔女の呼び方を聞くこと』

 本格的にわけわかんねぇ。なんだこれ。


 そんなことを考えてた時に、ちょうどティアが通りかかったので一応聞いてみた。そしたらティアは不思議そうな顔をして。


「呼び方……? えと、『魔女様』で」

「ふーん」


 だから何って感じだけど。

 ちらっと立て札を見てみても何も変わってない。まじでなんなのこれ。


「……ん? あれ、様付け? いつもしてたっけ」


 思いながら記憶をさぐってみるけど、思い出せなかった。てかそもそもティアが魔女を、名指し? で呼んでること自体、あまりなかった気が……。


「あ、いつも心の中では様をつけてよんでるの。あと彼女、とか。ただ普段もそう呼ぶと、アルテが変に思うかなと。呼び名くらいで話の腰を折るのも……」

「どうでもいいこと気にしすぎじゃない?」


 そんなん一回説明すればすむじゃん。


「それと、『魔女』は蔑称な気がするので……あまり、進んで呼びたくはなくて」


 まぁ、確かに色々言われてるから、名前に負のイメージ付きまとってるけど。

 別に蔑称とか思ったことねぇし、やっぱり気にしすぎな気がする。なんでそこまで呼び方にこだわるんだろ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る